欧州議会議員グループ、米独ノルド・ストリーム2合意を批判

欧州議会議員グループ、米独ノルド・ストリーム2合意を批判

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27日、欧州議会の3つの政治会派(欧州人民党グループ、社会民主進歩同盟、欧州刷新)に属する議員たちが、米国とドイツによるガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に関する合意を厳しく批判する声明を発出した。

ペトラス・アウシュトレヴィチュス議員(リトアニア)がフェイスブック・アカウントで伝えた

声明には、「米国とドイツのノルド・ストリーム2を巡る合意は、欧州の合意ではなく、この2国による二国間関係を改善し、非常に悪い状況から悪い状況へと変える試みである。(中略)私たちは、欧州連合(EU)機構に対して、過去の過ちと現代のロシア関係から学び、ビジネス利益ではなく、欧州の価値をもとに包括的な政策を継続するよう要請する」と書かれている。

さらに議員たちは、ノルド・ストリーム2はウクライナの安全保障を弱体化させるものであり、とりわけ今年春に見られたウクライナとの国境へのロシア軍の集結から最近の欧州人権裁判所へのウクライナを提訴するようなプロパガンダ的行動に至るまで、ロシアがウクライナに対する情勢激化の試みと挑発を継続する中で、それは顕著であることを指摘した。

また声明には、ノルド・ストリーム2プロジェクトが欧州のグリーン・ディールにも反するものであり、EUのロシアからのエネルギー供給への依存を高めるものだとも指摘されている。

声明には、リトアニアのアウシュトレヴィチュス議員をはじめ、ポーランド、ラトビア、スペイン、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア、デンマークの議員が署名している。

これに先立ち、21日、米国とドイツは、独露間海底ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に関する合意を発表した。同合意によれば、ロシアが同パイプラインをウクライナに対して武器として利用した場合には、ドイツが一国で対応する他、欧州連合(EU)に対して制裁を含めた効果的方策を採るよう要請することになる。

今回の合意につき、ウクライナとポーランドは、独露間ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」はウクライナや中欧全体に対する政治、軍事、エネルギー面の脅威を生み出すものであり、21日に発表された米国とドイツによるロシアのガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に関する合意はそれを止める試みを拒否するものだとして批判している。


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