クレーバ外相、米独ノルド・ストリーム2合意につき「まだストーリーは終わっていない」

クレーバ外相、米独ノルド・ストリーム2合意につき「まだストーリーは終わっていない」

ウクルインフォルム
クレーバ・ウクライナ外相は、米国とドイツが独露間ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に関する合意に達したことをもって、ウクライナが同パイプラインの利用開始を阻止しなくなるわけではないと発言した。

22日、クレーバ外相がシーヤールトー・ハンガリー外相とのウクライナ東部訪問中の現地からの中継時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クレーバ外相は、「ノルド・ストリーム2に関しては、試合は昨日(21日)終わったわけではなく、試合時間が延長戦に入っただけのことだ。しかし、私たちには、二つの延長戦があるし、ウクライナ国益を最大限守るために必要となるなら、PK戦もある。そのため、独米声明をもってストーリーの終わりとみなしてはならない」と発言した。

外相は、今後、ノルド・ストリーム2の認証や保険といった、まだ非常に多くのことがあると指摘した。

そして外相は、「さらに、重要なことは、昨日の独米声明に書かれていることがどのように履行されていくかに関しても非常に多くの問題がある」と発言した。

外相は、昨日ウクライナは米独声明への政治的評価を発表しただけでなく、欧州連合(EU)との連合協定に従い、EUとの協議を主導するという明確な法的手段も行使したと指摘した。その上で外相は、「私たちは、次の質問を提示する。第1に、私たちのパートナーたちは、ウクライナと中欧全体のエネルギー安全保障を弱めないために、その合意の履行をどうするべきと考えているか。第2に、昨日の独米声明は、ノルド・ストリーム2開始によって直接苦しむウクライナの安全保障問題を解決していないということ。(中略)第3に、ノルド・ストリーム2をどのようにEU第3次エネルギーパッケージの効力下に入れるかという問題だ」と指摘した。

さらに外相は、その他にも話すべき問題は多くあるとし、「私たちは、ノルド・ストリーム2がEU法や、EUで効力を持つ連帯の原則や、連合協定の関連規範に違反している兆候がないかを明確にするためにその協議を行わなければならない」と発言した。

これに先立ち、21日、米国とドイツは、独露間海底ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に関する合意を発表した。同合意によれば、ロシアが同パイプラインをウクライナに対して武器として利用した場合には、ドイツが一国で対応する他、欧州連合(EU)に対して制裁を含めた効果的方策を採るよう要請することになる。

今回の合意につき、ウクライナとポーランドは、独露間ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」はウクライナや中欧全体に対する政治、軍事、エネルギー面の脅威を生み出すものであり、21日に発表された米国とドイツによるロシアのガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に関する合意はそれを止める試みを拒否するものだとして批判している。


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