ノルド・ストリーム2を露の新しい影響力行使の手段とさせてはいけない=米国務省

ノルド・ストリーム2を露の新しい影響力行使の手段とさせてはいけない=米国務省

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米国務省は、独露間で建設の続くガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」がロシアの新しい影響力行使の手段となってはいけないとの立場から、欧州の同盟国・パートナー国と協議を続けている。

20日、ネッド・プライス米国務省報道官が記者会見時に発言した。

プライス氏は、「私たちは、パイプライン『ノルド・ストリーム2』に反対を表明し続けており、それをクレムリンの地政学的プロジェクトであり、欧州のエネルギーリソースへのロシアの影響力を拡大し、ウクライナを迂回することを目的とするものだとみなしている」と発言した。

同氏は、米国の立場は引き続き、そのプロジェクトはドイツ、ウクライナ、欧州全体にとっての「悪い合意」だとの立場だと強調した。

同時に同氏は、米現政権が活動を開始した際には、パイプラインは90%完成していたことを考慮し、米政権は制裁ではそのパイプラインの観光は止められないとの結論を出したと伝えた。同氏は、「それにより、5月19日、米国務長官は(編集注:事業会社を制裁から)除外した。それは、バイデン大統領による、私たちにとってかつてないほどに同盟国・パートナー国が必要な時期に欧州同盟国との関係を再構築するとの意図と合致するものであった」と説明した。

同氏は、米政権は、制裁の代わりに欧州各国との間で、ロシアからの挑戦への対応について協議をする方が良いとの決定を採択したと述べ、その点で、米国は長い間ノルド・ストリーム2関係の協議を複数のレベルで行なっていると指摘した。

その上で同氏は、「バイデン大統領は、もちろん、先週のメルケル独首相との会談時、それについて話す機会を得たし、ブリンケン国務長官は、それにつきドイツ側やウクライナの同僚、クレーバ外相と協議をしてきた。私たちがゼレンシキー大統領とも会った際も、その問題は議題であった」と発言した。

同氏は、このプロセスの主要な目的は、「ロシアにエネルギーの流れを武器として利用させないようにする」ことだと強調した。

さらに同氏は、現在、協議の詳細について言及することはできないと述べつつ、しかし、「私たちは、それ(発表)が近々行えることになることを期待している」とも述べた。同氏は、国務省は、米議会に対する義務を履行していくとし、8月にはノルド・ストリーム2関係の新しい報告を送ると伝えた。

写真:Getty image


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