ゼレンシキー大統領、EUに「連合トリオ」のイニシアティブを検討するよう提案

ゼレンシキー大統領、EUに「連合トリオ」のイニシアティブを検討するよう提案

ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は19日、ジョージアのバトゥミにて、シャルル・ミシェル欧州理事会議長と会談し、ウクライナ、モルドバ、ジョージアの3国からなる「連合トリオ」と欧州連合(EU)の協力発展イニシアティブを検討するよう提案した。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表によれば、ゼレンシキー大統領は、ミシェル議長に対して、「EU+連合トリオ」フォーマットでの初のハイレベル会合の開催を支持してくれたこと、また3国とEUのさらなる接近を促す準備を示してくれたことにつき謝意を表明した。

大統領は、「あなたがこの会合に出席したことは大変重要だ。私たちの国民は、欧州展望を得るに値するし、3国が連合協定によって負っている義務の大きさと、現在のEU加盟候補国の義務が比較可能であるということを考慮するとなおさらである」と発言した。

その上で大統領は、「連合トリオ」参加3国とEUの間の実質的協力発展のための複数のイニシアティブを検討するよう提案した。発表によれば、そのイニシアティブとは、インフラ・プロジェクト、交通、エネルギー、保健、安全保障・国防、デジタル市場、貿易の分野の連携の実現に関わるものだという。

ミシェル議長はまた、バトゥミで開催された国際会議の際、EUは連合トリオの3国にとって理想的なパートナーであり続け、改革実現とEUとのさらなる接近へのサポートを与え続けると発言した。欧州理事会ウェブサイトに演説の動画が公開された

議長は、「現在、ジョージア、モルドバ、ウクライナは、独立して30年となっている。それは一世代であり、大きな進展の時間であり、しばしば痛みある後退もあった。自らの未来を定め、共通の価値を基盤に自らの繁栄と協力の空間を構築するのに一世代が必要だった。それは簡単な道ではなく、その道では不安定や対立の時期もあったし、あなた方の国は、介入や侵略も受けた。EUは、完全な連帯の上であなた方の隣に居続けている」と発言した。

議長はまた、その期間、EUもまた大きな変化を起こし、世界で最大の民主的空間を作り出し、団結を育み、自由と根源的価値を守ってきたと指摘した。その上で、12年前には東方パートナーシップ(EaP)を開始し、2009年からそのイニシアティブは、パートナー国の国民へとメリットをもたらしていると説明した。

その上で議長は、その目的は挑戦を克服し、改革を実現することだと述べ、また今年12月にはブリュッセルにて東方パートナーシップの首脳会談が開催されると喚起した。そして、議長は、「私たちは、あなた方の改革における決断力に期待しているが、それはブリュッセルを満足させるためでなく、あなた方の国民の利益のためになるものだ」と発言した。

加えて議長は、連合協定と深化した包括的自由貿易協定(DCFTA)が国民にメリットをもたらしているとし、「2019年のデータでは、貿易量は著しく増加しており、個別の分野では、45%の増加となっている。EUは、現在あなた方の最大の貿易パートナーだ。私は、私たちの自由貿易圏は、はるかに多くの結果を出せると確信している」と発言した。

さらに議長は、「連合トリオ」3国とEUの間の査証免除体制も結果を出していると強調した。

その上で、シャルル議長は、将来に向けた3つの主要な優先課題として、経済発展の加速、広範な連携、改革実現を挙げた。

なお、ゼレンシキー大統領は、19日、ジョージアを実務訪問し、バトゥミ国際会議に参加した。


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