ゼレンシキー大統領、習中国首席と査証免除に合意 インフラ投資の重要性指摘

ゼレンシキー大統領、習中国首席と査証免除に合意 インフラ投資の重要性指摘

ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は13日、中国の習近平国家主席と電話会談を行った。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた。

発表には、「両首脳は、ウクライナと中国の戦略的パートナーシップ確立10周年を互いに祝い、またその発展と深化への準備を確認し合った」と書かれている。

大統領府発表によれば、両者は、コロナ対策についても協議を行い、ゼレンシキー大統領は習首席に対して、中国がコロナワクチンを提供したことにつき謝意を伝え、「そのワクチンは、多くのウクライナ人の命を救った」と発言した。

両首脳は、コロナとの共同の闘いと中国とウクライナの協力は、両国民の友好を実現するものだと指摘した。

ゼレンシキー大統領はまた、「中国は、ウクライナにとって世界1位の貿易・経済パートナーである。私たちは、貿易、大型インフラプロジェクトの分野をはじめ、両国連携の潜在力を完全に実現することに関心がある」と発言した。大統領はまた、パンデミック期でもウクライナと中国の貿易量は2年連続で増えていると指摘し、その増加は両国の建設的な協力を示すものだと述べた。

大統領は、海洋港、道路の建設・近代化、鉄道・都市インフラの発展、地方経済のプロジェクトを実現する際に中国の投資家が参加することが重要だと強調した。

また、ウクライナの対中輸出増加、ウクライナの農産物の加工における協力拡大への関心が確認された。

習首席は、ゼレンシキー大統領の「大建設」プロジェクトの重要性を指摘し、中国は同方面で協力する準備があると表明した。さらに両者は、貿易分野の協力の潜在力と貿易量の拡大可能性に注意を向けた。ゼレンシキー大統領は、ウクライナは中国ビジネスにとっての「欧州への橋」になることができるとの期待を表明した。

両首脳は、人的交流発展の重要性につき協議し、ウクライナと中国の査証免除協定の締結に合意した。

さらにゼレンシキー大統領は、ウクライナの「一つの中国」との立場が不変であることを認めた。これに対して習首席は、中国はウクライナの人々が選んだ独立の道を尊重しており、ウクライナの主権と領土一体性を支持していることを認めた。

両首脳は、都合の良いタイミングでのそれぞれの国を訪れるよう、互いに自国へ招待し合った。

これに先立ち、7月6日、クブラコウ・インフラ省と中国商務部の王文濤部長が、ウクライナと中国のインフラ建設分野の協力プロジェクト実現を目的とした協力拡大・促進政府間合意に署名をしていた。

写真:大統領府


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