米国はウクライナのNATO加盟を支持している=米国務長官
8日、ブリンケン米国務長官が米下院外務委員会公聴会の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ブリンケン氏は、「私たちは、ウクライナのNATO加盟を支持している。そして現在、ウクライナには、その方針でさらに前進するための全ての必要な手段がそろっている。NATO加盟行動計画(MAP)が作られて以降、その他にも、諸国が将来の(NATO)加盟に向けて準備することを支援する、いくつかの非常に重要な手段が作り出されてきた。その中には、各年プログラムも含まれている。私たちは、そのプログラムによってウクライナは勝利すると評価している」と発言した。
また同氏は、米国はウクライナと「実質的に毎日」作業をしていると指摘した。MAP付与に関しては、NATOの他の全ての加盟国による完全なコンセンサスが必要であると述べつつ、「私は、今のところ、他の国よりも(編集注:ウクライナへのMAP付与への)支持の小さい国がいくつかあると思っている。しかし、MAPとは無関係に、ウクライナには、将来の加盟に向けた準備を整えるべく、前に進めるために必要な手段があるのだ」と発言した。
同氏は、ウクライナにて効果的な汚職対策システムを作り出すことが重要だと述べ、「私たちは、ウクライナからその件で、恒常的な前進を見る必要がある。もちろんそれ(前進)はすでにある」と発言した。
なお、これに先立ち、7日、ゼレンシキー大統領とバイデン米大統領は電話会談を行った。その際、両首脳は、バイデン大統領のG7・北大西洋条約機構(NATO)首脳会談、欧州幹部や露大統領との会談を前に、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題、ドンバス情勢、クリミア・プラットフォーム、ノルド・ストリーム2問題、ウクライナ国内改革について協議を行なった。また、その際、バイデン大統領は、ゼレンシキー大統領を今年の夏にホワイトハウスを訪れるように招待した。