ゼレンシキー大統領、ルーマニア大統領と電話会談 クリミア・プラットフォーム首脳会談へ招待
大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、両首脳は国際社会の議題について意見交換を行い、地域安全保障と二国間対話のさらなる発展につき詳細に協議を行なった。個別に、コロナ対策、ワクチンへの迅速なアクセス確保についても協議が行われたという。
ゼレンシキー大統領は、ヨハニス大統領に対して、最近のロシアによるウクライナ国境付近の情勢激化について報告し、緊張緩和低減のための国際社会の積極的なサポートがあったが、緊張は完全には消えていないと指摘した。
またゼレンシキー大統領は、最近の「ブカレスト9」グループ首脳による、黒海地域におけるロシア連邦の政策の危険性を示す共同声明を歓迎した。
さらにゼレンシキー大統領は、被占領下クリミアの長引く軍事化に関する最近の情報を共有した上で、同半島で人道状況が恒常的に悪化していることに注意を向けた。ゼレンシキー大統領は、ヨハニス大統領に対して、2021年8月にクリミア・プラットフォーム立ち上げ首脳会談と独立記念日に参加するためにキーウ(キエフ)を訪れるよう招待した。
両者は、ウクライナの欧州統合に向けた最近の行動につき容疑を行なった。ゼレンシキー大統領は、ウクライナが欧州連合(EU)加盟国に対して、将来のウクライナの欧州連合(EU)加盟を支持してもらうイニシアティブを紹介し、複数の国に対して同イニシアティブに加わるよう呼びかけたところ、複数大統領がウクライナとの二国間文書に署名をすでに行なったことを伝えた。
ゼレンシキー大統領は、「それ(署名)が行われば、他のEU加盟国と並び、ルーマニアによるウクライナの欧州展望サポートに対する大きな実際的な貢献となる」と強調した。
両者は、コロナ危機の中でも2020年は両国間貿易・経済協力が伸びたことを指摘した。ゼレンシキー大統領は、ティサ川の橋建設をはじめとする国境インフラプロジェクトの実現も経済協力活性化と人的交流強化を促進するだろうと発言した。