ゼレンシキー大統領、クリミア大統領代表部の活動方針を確定
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は13日、大統領令第160/2021「クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部の活動の優先的方針」に署名した。
大統領府広報室が伝えた。
同大統領令は、ロシア連邦によるクリミア・セヴァストーポリ占領に関連して、「クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部」(1992年設置。現代表:アントン・コリネーヴィチ)の活動優先方針を定義する戦略を確定するもの。
発表によれば、同戦略は、被占領下クリミアに暮らすウクライナ国民や、同地から避難し、ウクライナ国内の別の地域に暮らす国民の権利・自由の維持を促す同代表部の活動の効率を高め、またクリミア脱占領・再統合を目的とする方策への信頼のレベルを高めることを目的としている。
戦略によれば、同代表部は、クリミア脱占領・再統合、被占領下国民/国内避難民保護に関する政策実現に関する提案作成に参加することになっており、また国際パートナーに対して、クリミアにおける人権侵害事例の報告も課題となっている。
また、同代表部は、クリミア・タタール民族代表機関「メジュリス」や、市民団体、被占領下クリミアに暮らすウクライナ国民や国内避難民の利益を代表するグループと効果的な連携の発展に従事することになっている。
さらに、同代表部は、戦略により定められた課題として、クリミア脱占領促進、ウクライナ領土一体性回復のためのロシアへの圧力強化を目的とする国際的努力をまとめるための方策実施にも加わる。
その他、情報政策・偽情報対策の実現促進、クリミア情勢の大統領・政権機関への報告、クリミア関連の偽情報への対策提案、被占領下在住ウクライナ国民との効果的なコミュニケーション・モデルの確立も課題として定められた。
写真:大統領府