ウクライナは西側諸国とともに2014年の過ちを防ぎたいと思っている=クレーバ外相

ウクライナは西側諸国とともに2014年の過ちを防ぎたいと思っている=クレーバ外相

ウクルインフォルム
ウクライナは、ウクライナ東部紛争は外交的・政治的解決手段にコミットしているが、同時に、西側パートナーたちとともに2014年の過ちを防ぎたいと思っている。

13日、ドミトロー・クレーバ外相がブリュッセルにてイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

クレーバ外相は、「2014年、ロシアが非常に迅速に行動し、西側パートナー国が対応を決めるより前に、ドンバスとクリミアにて軍事目的を達成してしまった。私たちは、今日、その過ちを防ぐために集まった。今回は、ロシアはもはや、私たちを唐突に捕まえることはもうできない。ウクライナも、私たちのパートナーたちも、強固である。私たちは、時間を浪費しない。もしロシアが新たな暴力の螺旋を始める、あるいは思慮なき行動をとるのであれば、ロシアの払う代償は高くなる」と発言した。

同時に外相は、ウクライナは戦争を望んでいないし、攻撃も激化も一切計画していないと強調した。外相は、「ウクライナは、外交的・政治的な紛争解決手段にコミットしている」と明言した。

外相は、同日のストルテンベルグNATO事務総長との会談時、NATOと同盟国が現状どのようにウクライナをサポートできるかについて協議を行なったと伝えた。外相は、「私はまた、ウクライナNATO委員会会合でもこの問題を提起する。(中略)ウクライナとその同盟国は、ロシアによる緊張の高まりを防ぎ、ウクライナの国境を守るために、多くのことを行うことができる」と発言した。

またクレーバ外相は、現在、ロシアの侵略・ウクライナ領の占領を止めさせる手段はあると述べた。外相は、「ロシアがどれだけ進んでくるか、とあなたは質問するが、私は、こう答えたい。私は、一切の可能性を排除しないが、しかし、私は、ロシアの前進を一歩たりとも認めない予防手段だけでなく、ロシア軍を占領地から撤退させるための手段も全て存在すると信じている。ウクライナが自らの全国境に沿って主権を回復することは可能なのだ」と発言した。

外相は、2014年は、ロシアがドネツィク・ルハンシク両州とクリミアにて、どれだけ深く侵攻してくるのか想像ができなかったと述べつつ、「ロシアは、自らの戦略に従って、ウクライナを半分に分断し、『ノヴォロシア』を作り出したがっていた。その計画は実現されなかったし、それはウクライナの対抗策と軍人の犠牲のおかげだった」と喚起した。

なお、これに先立ち、現在、ロシア連邦がウクライナとの国境近くと占領下クリミアに軍部隊を集結させていることが伝えられている。3月30日、ルスラン・ホムチャーク・ウクライナ軍総司令官は、最高会議臨時会議にて、ロシア連邦軍大隊戦術群28個がウクライナとの国境沿いに配置されていると述べていた。

同時に、ウクライナ東部では、今年に入ってから停戦違反件数が増加しており、ウクライナ軍人の死者数が増加。加えて、最近、ロシアによるウクライナでの侵略行為を正当化するようなプロパガンダ・キャンペーンが活発化している。

欧米諸国は、ロシアの情勢激化に関する懸念と、ウクライナの主権・領土一体性への支持を表明している。

4月10日、アンドリー・タラン国防相は、ロシアのウクライナ国境付近への軍集結の真の目的は、協議プロセスにてウクライナを妥協に追い込むための圧力強化の可能性があると指摘していた。

写真:クレーバ外相(ツイッター)


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-