ゼレンシキー大統領、ジョンソン英首相と東部情勢協議
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は5日、ジョンソン英首相と電話会談を行い、ウクライナ東部情勢、ロシア軍部隊のウクライナとの国境近くへの集結、ロシアによるミンスク諸合意実現破綻の試みについて報告した。
ゼレンシキー大統領は、カタール訪問中に電話会談を実施した。ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー大統領は、「ロシアの最近の行動は、ウクライナ、そして北大西洋条約機構(NATO)や欧州全体の安全保障に深刻な挑戦を投げかけている」と強調し、英国に対し、NATOその他加盟国とともに地域におけるプレゼンスを強化し、またロシアに対する制裁圧力を増すように要請した。
両首脳はまた、2020年10月8、9日のゼレンシキー大統領の訪英時の合意の実現状況、とりわけウクライナ海軍建設につき注意を向けた。
両首脳は、ウクライナの欧州大西洋統合実現に向けた行動調整を行った。ゼレンシキー大統領は、NATOの加盟行動計画(MAP)獲得がウクライナにとっての現在の最優先課題だと強調し、「MAP獲得は、ウクライナの防衛能力強化を促すだろう」と発言した。
両者はまた、今年の2国間政治対話の予定を議論した。ゼレンシキー大統領は、ジョンソン英首相を2021年8月23日にキーウ(キエフ)で開催されるクリミア・プラットフォーム立ち上げ首脳会談へと招待した。
ゼレンシキー大統領は、ジョンソン首相にウクライナの主権と領土一体性への英国の不変のサポートにつき謝意を伝えた。ゼレンシキー大統領はその際、「私たちは、ウクライナが孤立していないことを感じている。G7の国々が私たちをサポートしてくれている」と発言した。
写真:大統領府