ゼレンシキー大統領、露軍の国境付近集結につき「協議中に圧力をかける露の伝統的手段だ」

ゼレンシキー大統領、露軍の国境付近集結につき「協議中に圧力をかける露の伝統的手段だ」

ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は1日、国境近くにロシア軍が集結していることにつき、協議中に脅威の雰囲気・圧力を生み出すロシアの伝統的な手段だとの見方を示した。

またゼレンシキー大統領は、ウクライナはどのような行為に対しても、対応する準備ができていると発言した。大統領がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

大統領は、「ロシア軍の対ウクライナ国境での集結について。国境沿いの軍事演習の形を取ったマッスルな遊びとあり得る挑発は、ロシアの伝統的な行動である。同国は、あのようにして脅威の雰囲気を作り出そうとしているのであり、同時に、停戦協議、和平協議の際の圧力を作り出そうとしているのだ。私たちの軍は、単なる武力ではなく、知とバランスでもある。私たちの国家は、統一である。私たちは、どのような挑発に対しても常に対応する準備ができている」と発言した。

同時に大統領は、ウクライナ東部の激化は今年の初めから確認されており、年初から数か月で20名が死亡、57名が負傷していると強調した。

また大統領は、ヴィクトル・メドヴェチューク氏(プーチン露大統領の宗教上の親戚であるウクライナの政治家)に制裁を貸したことは、ウクライナ政権の堅固な立場であり、またウクライナが平和へ進もうとしていることと、西側パートナー諸国がウクライナを全面的に支持していることが、ドネツィク・ルハンシク州に侵攻し、クリミアを占領した敵(ロシア)を苛立たせているのだと指摘した。

同時に大統領は、ウクライナは、2020年7月27日から続いた、被害者数を削減した停戦の条件に戻りたいと思っていると強調した。

また同日、ウクライナ外務省は、ドミトロー・クレーバ外相による、東部情勢激化に関する声明を掲載した

クレーバ外相は、ウクライナもパートナー諸国もロシアによるドネツィク・ルハンシク両州・クリミアにおける治安情勢の体系的な激化につき言及していると発言した。外相は、「ロシア連邦からの現在の激化は、体系的なもので、過去数年で最も大規模なものだ。ロシア連邦は、その行動で状況を袋行為に追い込んだ。出口は一つ、外交である」と発言した。

外相は、ロシアは軍集結をやめ、速やかかつ無条件に政治・外交的情勢解決と停戦への自らのコミットメントを認めるべきだと強調した。

同時に外相は、ウクライナは、ロシアを建設的協議プロセスに向かわせるべく、仲介国ドイツ・フランスとともにノルマンディ・フォーマットにてあらゆる可能なことを行なっていると強調した。また外相は、米国、カナダ、英国、北大西洋条約機構(NATO)といったその他のパートナー国もまた、ロシアによる協議継続を支持していると伝えた。

外相は、「ロシアがどのような偽情報を拡散しようとも、私は、ウクライナは政治・外交的情勢解決手段を優先し続けることを明言する。なぜなら、平和の人々の命は、私たちの国にとって根源的価値だからだ」と発言した。

なお、これに先立ち、3月30日、ルスラン・ホムチャーク・ウクライナ軍総司令官は、最高会議臨時会議にて、ロシア連邦軍大隊戦術群28個がウクライナとの国境沿いに配置されていると述べていた。

また、3月31日、ウクライナ東部紛争の情勢解決を協議するウクライナ、ロシア、欧州安全保障協力機構(OSCE)からなる「三者コンタクト・グループ(TCG)」の協議が開催され、クラウチュークTCGウクライナ代表が、4月1日0時00分からの停戦維持確保を提案したが、ロシアTCG代表団が同案を支持しなかった。

3月26日には、ドネツィク州シュミーにて、ロシア占領軍の攻撃を受け、ウクライナ兵4名が死亡している。


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