独仏露3国首脳会談は縮小版「ノルマンディ」会談ではなかった=独首相府報道官
ウクルインフォルム
メルケル独首相、マクロン仏大統領、プーチン露大統領のビデオ会談は、ウクライナ抜きの「ノルマンディ」協議ではなかった。
31日、シュテフェン・ザイベルト独首相府報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ザイベルト氏は、「昨日のは、ノルマンディ・フォーマットではない」と強調し、ノルマンディ・フォーマット会談は、4国(独仏宇露)首脳全員が参加した場合のみだと発言した。
同氏はまた、これまで4国首脳は何度も会談していると述べ、「おそらく、そのような会談はまた開催されるであろう」と期待を表明した。
同氏は、3首脳は幅広い問題を協議し、議題の一つにはウクライナ問題も含まれていたと発言した。また、その他、ロシアの野党政治家アレクセイ・ナワリヌイの問題や、ベラルーシ、シリア、リビアの情勢についても協議されたと伝えた。
加えて同氏は、議題となったロシア製コロナワクチンについて、ドイツ政府の立場は常に、ワクチンがどの国のものかではなく、ワクチンが定められた手続きと基準に合致しているかどうか、欧州当局(EMA)の利用する承認・勧告があるかどうかによって評価していると述べ、「それら(露製ワクチンの承認など)は今のところない」と補足した。
同時に同氏は、協議の機密性に言及し、協議内容の詳細には言及しなかった。
これに先立ち、30日、メルケル独首相とマクロン仏大統領は、プーチン露大統領とビデオ会談を行い、ロシアに対して、ウクライナ東部の停戦体制を確保する義務を負うよう要請していた。