ミシェル欧州理事会議長、ウクライナ訪問を総括

ミシェル欧州理事会議長、ウクライナ訪問を総括

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ウクルインフォルム
シャルル・ミシェル欧州理事会議長は、ウクライナ東部紛争圏と尊厳革命(マイダン革命)の犠牲者追悼碑を訪れた際、ウクライナ国民がなぜ欧州大西洋統合を望むのか、よりよく理解したと発言した。

ミシェル欧州理事会議長がキーウ(キエフ)でのゼレンシキー大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ミシェル議長は、「ウクライナの尊厳とウクライナそのものを巡って戦い、亡くなった人たちについての私の気持ちを述べたい。訪れた追悼碑にて、私は、欧州連合(EU)とウクライナの間の強い繋がりを感じた。その繋がりは、自由と民主主義という共通の価値の上にある」と発言した。

議長はまた、前日ドンバス紛争圏を訪れた際の印象について、「昨日、私はドンバスを訪れ、7年間の侵略、ロシアとの紛争の破壊的被害を、それがどのように人々の生活に影響を及ぼしたのかを、自分の目で見た。非常に凄惨な状況である。人々は、2021年にこの欧州大陸の戦争にて死に続けているのだ…。(中略)EUは、ウクライナを、国際的に認められた国境内でのその主権と領土一体性をサポートし続けていく。ミンスク諸合意の完全な履行は、平和達成のために非常に深刻な手段である」と強調した。

議長は改めて、ロシアはドンバス紛争の仲介者ではなく当事者であるというEUの立場を繰り返し、EUはウクライナの主権を回復するための外交努力を続けると発言した。さらに、ロシアに対して、ロシアが支援する武装集団に影響力を行使するよう要請し続けるとも述べた。

さらに議長は、「どのような国も自らの発展の方向は、自分で選べるようでなければならない。ウクライナは、自分の欧州大西洋路線を自由に選んだのだ。ウクライナは、(EUとの)連合協定の枠内で改革実現に同意したのであり、現在何千というウクライナ企業がEUへ輸出する機会を得ている。私たちは、そのような協力を継続していくし、デジタル経済、グリーン議題の発展をともに進めていく」と発言した。

議長はまた、EUがウクライナの改革の道を積極的にサポートしていることを喚起し、2014年以降、160億ユーロ以上を同国の発展のために投資し、そのおかげでウクライナは強力な進展を達成できていると説明した。

同時に議長は、ウクライナは汚職との闘いを断固として続けなければならないと強調し、EUはその努力を支援する用意があると述べた。議長は、そのような闘いは、ウクライナ国民の裁判システムへの信頼を取り戻すことになり、マイダンにて民主的変化のために闘った人々の期待に応えるものとなると指摘した。

議長はさらに、EUは、クリミア脱占領関係の問題を含め、ウクライナと真心をもって効果的に協力し続けると述べつつ、その文脈で「ウクライナを再訪する」つもりがあり、「そこでEUを代表する」とつもりだと発言した。

なお、3月2、3日、ミシェル欧州理事会議長がウクライナを訪問している。ミシェル議長は2日、ゼレンシキー大統領とともに、ドンバス地方を訪れている。

写真:大統領府、ミシェル欧州理事会議長(ツイッター


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