EU大使、ウクライナの裁判改革実現の重要性強調

EU大使、ウクライナの裁判改革実現の重要性強調

ウクルインフォルム
ウクライナの未完了の裁判改革は外国投資にとって最大の障害である。同時に現在、ウクライナには包括的裁判改革を行う非常に良いチャンスが訪れている。

1日、マーシカス駐ウクライナ欧州連合(EU)大使がフォーラム「ウクライナ30 司法の発展」にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

マーシカス大使は、2016年、EUはウクライナの最高裁判所改革を資金面と機構面で支持したと喚起し、透明で厳格な選考を基盤に作られた新しい最高裁判所はビジネスからも国民からもこれまで以上の信頼を得ることになったと指摘した。

同時に大使は、昨年11月にラズムコウ・センターが行なった世論調査の結果によれば、裁判制度への信頼はロシアの報道と国家機関についで下から3番目に信頼が低いことを指摘し、「裁判システムへの信頼は、ただのウクライナの国内問題というわけではないのだ。裁判制度が外国投資家にとって最大の障害となっていることもおかしいことではない。なぜなら、様々な税金システムであれば、学ぶことが可能であり、適応することが可能だが、しかし、潜在的投資家たちは、何かうまくいかなかった場合、正義が得られるかどうかについての確信を必要とするのだ。現在、ウクライナは、その確信を与えていないのだ」と発言した。

大使は、欠陥のある裁判システムは、国民の国家としてのウクライナに対する信頼を破綻させると指摘した。

同時にマーシカス大使は、「現在、包括的裁判改革を行うために非常に良い、稀有なチャンスと、非常に多くの好ましい要素が存在する。(裁判システムの)一つの要素は、すでに改革が終わっている。憲法裁判所の判決によって生み出されたいくつかの挑戦があり、その挑戦は深刻なものであり、また国家機関全体を破綻させる信頼の欠如もあり、また国際社会の支援の提案もある。これらが基本的要因であり、私は、今朝のゼレンシキー大統領の発言を聞いた後、政治的意思はあるのだと思っている。(中略)私は時々、ウクライナにて、誰も公正な裁判制度など欲しがっていないのだ、議会は誰もそれに投票しないだろうといった話を聞く。私はそのようなことは信じないし、7年前にマイダンに出てきた人々もそれを信じていない。そのため、包括的裁判改革の実施において、ゼレンシキー大統領とウクライナ政権とは、国際社会とパートナーの完全な支持を受けているのだ」と発言した。

大使は、ウクライナの裁判改革の成功は、最高裁判所改革の際と同様、ウクライナとEUの共通の成功となると述べた。

同時に大使は、「しかし、私たちは、いくつかの重要な結論を出している。1つ目は、モザイクの部分部分の改革では不十分だということである。裁判システム全体が改革されねばならない。昨年秋、憲法裁判所の複数判決が裁判システム全体だけでなく、憲法の枠組み全体に影響力を行使し、過去の複数の政府、複数の大統領が作業してきたウクライナの改革の方向性を弱体化させた時に、私たちはそのことを感じたのだ。つまり、非常に包括的な裁判改革が必要ということだ。第二に、私たちは、ローマの時代から民主主義の最重要で最困難な問題の一つが、『誰が見張りを見張るのか』であること、つまり、裁判官を誰がコントロールするか、誰が裁判官を推薦するか、ということだと理解している。そのため、高等司法評議会改革は、必ず裁判制度改革の中心でなければならない」と強調した。

さらに大使は、最近、G7大使ウクライナ・サポート・グループの発表した改革ロードマップでも、裁判改革について書かれていると喚起した。大使は、「それはウクライナの改革だ。あなたたちは、IMFやEUからお金をもらうために改革をするのではない。それは、国際パートナーが支援できる改革である。裁判改悪は、ウクライナの他の多くの改革や改善の基本となる基本なのだ」と指摘した。


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