米国はノルマンディ・フォーマットに加わることが望ましい=カーペンター氏

米国はノルマンディ・フォーマットに加わることが望ましい=カーペンター氏

ウクルインフォルム
米元国防相補佐官のマイケル・カーペンター氏は、現在独仏宇露の4国で構成されているノルマンディ・フォーマットの協議に米国が仲介者の形で関与することは、和平プロセスを促進することになるだろうと指摘している。

27日、カーペンター氏がキーウ(キエフ)安全保障フォーラムのオンライン・ディスカッション「ウクライナと米国 戦略的パートナーシップのための計画」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

カーペンター氏は、「私は、本件につきバイデン政権が何を具体的に行っていくのかにつき述べることはできない。しかし、私は、米国が(編集注:ロシア・ウクライナ紛争平和的解決に向けた)その外交的プロセスに、より積極的に加わるべきだと思っている」と発言した。

カーペンター氏はまた、国務省のウクライナ問題特別代表のポストを設置することに意義を見出していないとも述べ、同ポスト設置の代わりに、米国が完全な仲介者の形でノルマンディ・フォーマット協議に加わる方が有益だと発言した。

同氏は、「私は、個人的に特別代表のポストの有益性に疑問を持っている。私は、ロシアとの協議において、同ポストが外交的イニシアティブ面で(編集注:ロシアの)妥協を促したとは思っていない。私は、(独仏宇露の)ノルマンディ協議の枠内で、外相レベル、あるいは次官レベル、あるいは国家安全保障担当補佐官レベルで、ウクライナがそのフォーマットへの米国関与の問題を提起する方が、より意味があるだろうと思っている。しかし、追加的要素だか監視者だかの役割での特別代表という形で(関与するので)はなく、(米)国務長官、あるいは国務次官のレベル、あるいは、国家安全保障担当補佐官のレベルで、他国の協議参加者と変わりのない、協議のテーブルに自分の席を持ち得る人物が参加すべきだ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナにて見識と専門性のある米大使がいることが重要だと発言し、「大使は改革のみを扱う」ことにして、ウクライナの改革以外の問題を扱う機能を特別代表に担わせるというのは、有益な行動ではないと明言した。

その他同氏は、ドンバス紛争解決を扱うミンスク・プロセスで起きていることは全て、「ウクライナの国内政治プロセスをリンクしている」との考えを示した。同氏は、「ミンスク協議、あるいは同紛争に関する外交努力で成功を収めたいのであれば、(中略)汚職との闘い、改革を巡る闘い、ウクライナの政治勢力の民主的機構サポートと法の支配を求めた団結といった、あらゆるものとシンクロさせなければならない」と指摘した。

加えて同氏は、過去数年、「ウクライナの親露政治家・ビジネスマンのネットワークが、メディア分野、経済分野で着々と広がっており、影響力を増している。政治一般の影響力もそうだ」と指摘し、「そして、それがドンバス問題における外交努力を著しく困難にしている。その理由から、ウクライナにおける親露勢力の政治への影響力の増長は、クレムリンとの協議を複雑にしている」と指摘した。

なお、ゼレンシキー大統領は、昨年12月、米ニューヨークタイムズ紙へのインタビュー時、トランプ政権下で設置されていた米国務省ウクライナ問題特別代表ポスト、あるいは類似の機関がバイデン政権下でも設置されるべきだと思っていると発言していた。また、ゼレンシキー大統領は、バイデン米新大統領はノルマンディ協議を強化できるだろうとも述べていた。


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