ウクライナ・モルドバ両国大統領共同声明全文

ウクライナ・モルドバ両国大統領共同声明全文

ウクルインフォルム
2021年1月12日、キーウ(キエフ)にて、ゼレンシキー・ウクライナ大統領とサンドゥ・モルドバ共和国(以下、モルドバ)大統領は、共同声明に署名を行った。

ウクライナ大統領府が共同声明全文を公開した。本文は以下のとおり(写真:大統領府)。


キーウ市 2021年1月12日

私たち、ウクライナ大統領とモルドバ大統領は、

両国のさらなる発展にとってのウクライナ・モルドバ関係の重要性を強調する。最近のモルドバ大統領選挙の結果は、モルドバ国民の欧州選択と汚職との闘いの義務を再確認した。選挙は、両国間の中身と展望ある対話発展の新しい段階に向けた可能性の窓を開いた。

ウクライナとモルドバのハイレベル対話の再開とそれにダイナミックな性格を持たせること、両国と両国国民の利益となる戦略的二国間協力のための不可欠な前提条件を作るという共通の意図を強調する。

COVID-19パンデミックがグローバル議題と地域議題に著しく影響を及ぼしたことから、私たちは、パンデミックの悪影響を最小化するために、国際協力の強化の必要性を支持している。その点に関し、私たちは改めて、現存・将来の挑戦・脅威への調整したアプローチ作りを促進することを含めた、国際、欧州、地域の連携プラットフォームにおける、多面主義・協力の原則への支持を確認する。

ウクライナとモルドバの国際法とその基本原則への尊重を再確認する。ウクライナとモルドバの国際的に認められた国境内での主権と領土一体性に対する相互支持を表明する。

南・東欧および黒海におけるパートナー国との連携強化の希求を指摘する。この文脈にて、私たちは、「三海イニシアティブ」(Three Seas Initiative:TSI)の一部となることへの関心を再確認する。

ウクライナとモルドバの欧州希求と両国国民の欧州選択にもとづき、私たちは、両国の欧州連合(EU)との連合協定履行を含め、EU完全加盟という戦略的目的実現のための地域協力を深化させる利益を認める。

私たちは、とりわけ、2021年の東方パートナーシップ(EaP)首脳会合への準備の文脈にて、差異化とパートナー国の欧州的野心への考慮にもとづいた、EaPイニシアティブの戦略的意味の強化のための私たちの努力と共同調整を継続する準備があることを認める。私たちは、「EU+3連合パートナー国」という協力フォーマットのさらなる発展が不可欠であると思っており、EUに対して、深化した包括的自由貿易圏協定(DCFTA)に関する対話を深化させ、それをその他の協力と、司法、デジタル経済、エネルギー、輸送、環境といった分野における漸次的分野統合の側面へと拡大していくよう呼びかける。

政府間貿易・経済協力共同委員会やその他の二国間協力メカニズムの作業に新しい後押しを与える意図があることを認める。ウクライナとモルドバは、長い間未解決で残っている問題につき、相互に受け入れられる解決手段を模索するために最大限の努力を行う準備がある。

新しいインフラ・プロジェクトを開始し、移動・輸送を容易にし、観光や相互利益となるその他の分野を発展させる共通の利益を強調する。

現在と未来の世代にとって、環境の効果的保護を保障することの極めて重要な意味を認識しつつ、私たちは、その目的を達成するための共通の行動を行う準備があることを認める。

エネルギー分野において、地域のエネルギー安全保障を強化すべく、さらに協力することが不可欠であると述べる。私たちは、電力供給とエネルギー輸送の理想性を高め、それを多元化すること、またエネルギー分野にてさらなる透明性を確保することが重要だと考えている。

人文分野および社会分野の協力が二国間議題の重要な要素であることを認める。

人的交流、教育、科学、保健、スポーツの新しいイニシアティブの発展やいかなる差別もない民族マイノリティーの教育・文化権の保障に努力が集中される。

ウクライナとモルドバの大統領は、新しい恒常的・効果的ハイレベル対話フォーマットであり、協力の喫緊の課題実現の調整とモニターのメカニズムとしての大統領評議会の設置を決定した。

ヴォロディーミル・ゼレンシキー・ウクライナ大統領

マイア・サンドゥ・モルドバ共和国大統領


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