大統領府副長官、2021年の外政課題に言及
イーホル・ジョウクヴァ大統領府副長官が「週の鏡」通信への投稿記事にて発言した。
ジョウクヴァ氏は、「米国新政権とのあらゆるレベルでの効果的対話を建設することを目的に据えている」と述べ、ゼレンシキー大統領の米国公式訪問実現の追求や、2021年に実現を始めるべく、二国間関係の新しいロードマップを作成しているところだと発言した。
同氏はまた、「米国の刷新した政治が大西洋間の団結、北大西洋条約機構(NATO)の強化、ウクライナ安全保障へのサポートの拡大・強化を促進していくよう、仕事をしていく。経済面は、ウクライナ・米国間の農業、エネルギー、情報技術分野の新しい経済プロジェクトがある」と発言した。
ジョウクヴァ氏はまた、フランスとの政治・経済分野の連携を続けるとし、特に、2021年上半期のマクロン仏大統領のウクライナ訪問に向けて政治・経済分野の協議の準備を行っていくと発言した。
続けて同氏は、ドイツにて2021年秋に選挙が予定されていることに鑑み、同国の各主要政党がウクライナ問題を選挙公約に加えるよう働きかけていくと述べた。
また、イタリアに関しては、年内のイタリア首相のウクライナ訪問を目指すと発言した。
さらにジョウクヴァ氏は、ウクライナはG7との対話・連携を継続していくとし、英国との戦略的パートナーシップの実現、カナダとの移動性向上、無査証渡航実現に向けた対話実施、日本の新政府との経済プロジェクト実現を進めると発言した。
その他、同氏は、地域レベルでは、黒海地域の重要パートナー国であるトルコとの戦略的パートナーシップの強化が重要だと発言し、2021年初頭に両国首脳の参加するハイレベル戦略評議会の時期会合が実施される予定だと指摘した。
加えて同氏は、ゼレンシキー大統領のアジア周遊を2021年下半期に行えるように仕事をしていると発言し、韓国、ベトナム、タイ、シンガポールに多くの経済的利益があり、これらの国が大統領のアジア周遊の基本的訪問先となると指摘した。
さらに中国に関して、ジョウクヴァ氏は、中国との関係においては、互恵貿易・経済協力発展が重要な課題だと述べ、何より対中輸出のさらなる増加、輸出品目の増加、中国市場におけるウクライナ発農産品の立場強化が課題だと指摘した。
また同氏は、「中国をウクライナの個別のインフラプロジェクトの実現に関与させることが喫緊の課題だ」とも発言した。
同氏はその他、「インドが、ウクライナにとって完全に開かれるべきだ。そのために必要なあらゆる前提条件がある」と発言し、両国は特定のプロジェクトにおける協力を活発に調整しているところだと発言した。