ゼレンシキー大統領、トルコの外務・国防2閣僚と会談
ゼレンシキー大統領がキーウ(キエフ)を訪問したトルコのチャヴショオール外相とアカル国防相との会談時に発言した。大統領府広報室が伝えた。
大統領は、「私たちは、これは歴史的な瞬間だと思っている。このようなフォーマットでは私たちの国は一度も活動したことがない。私は、『クアドリガ』フォーマットの開始につき、ウクライナもトルコも祝福する。私たちは、同フォーマットにて、より早く前へ進むことができるであろう」と発言した。
大統領は、トルコの閣僚に対して、トルコがウクライナの主権と領土一体性を一貫して支持していることやクリミア・タタール人への支持につき謝意を伝えた。
大統領はまた、ウクライナとトルコの戦略的パートナーシップの特別な意義について指摘し、あらゆる分野での両国の協力のさらなる発展の準備があることを強調した。
トルコ側もまた、クリミア違法併合に関する立場が変わらないことを改めて確認した。ゼレンシキー大統領は、トルコ側がクリミア・プラットフォームに参加する用意があることにつき、謝意を伝え、トルコは特別な役割を担えるだろうと指摘した。
トルコ側は、トルコ政権はウクライナの領土一体性と主権をあらゆるプラットフォームで支持していき、被占領下クリミアにおけるクリミア・タタール人の権利保護、国内避難民支援、被占領地とロシア領にて違法拘束されるウクライナ国民の解放に積極的に関わっていく用意があることを認めた。
トルコ代表団はまた、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)の高次機会パートナーの地位を得たことを歓迎した。
双方はまた、近い将来両国間の貿易総額が100億ドルに達すよう、貿易経済協力を発展させる用意があることを指摘した。
さらに双方は、ウクライナとトルコの防衛・軍事技術協力の発展を指摘し、両国政府が2020年10月16日に署名した枠組み軍事合意の実現の一環における実質的な問題を複数協議した。
発表には、「協議の結果として、双方は、2021年初頭に戦略ハイレベル評議会の時期会合を開催するとの合意を確認した」と書かれている。
ゼレンシキー大統領はまた、エルドアン・トルコ大統領をキーウへ招待した。