ウクライナ国会、英国との戦略的パートナーシップ協定を批准
ウクルインフォルム
最高会議(国会)は16日、英国との間の政治協力・自由貿易・戦略的パートナーシップ協定の批准法を採択した。
最高会議議員303名が賛成した(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
投票前、議場にてクレーバ外相が同協定批准の意義につき、「私たちは、同協定を批准することで、理想的友人・パートナーである英国との関係を質的に新しいレベルに引き上げることになる。両国間の自由貿易の最適な条件が作り出され、これによりウクライナの企業が製品とともに英国の市場に進出することを促すことになる」と発言した。
外相はまた、この協定によりウクライナは英国との政治パートナーシップを強化し、ロシアによる侵略の対抗分野において、その関係を戦略的なものへと変貌させると強調した。
加えて外相は、英国・ウクライナ間の重要な国際的問題についての意見交換・立場調整を恒常的に行う新しい関係フォーマットが確保されることになると指摘した。
さらに外相は、「協定は、英国とウクライナの間の移民対話発展を定めており、それによりウクライナ国民の英国への渡航条件が緩和される」と指摘した。
なお、同協定は、本年10月8日、ゼレンシキー大統領のロンドン訪問時にジョンソン英首相との会談の際に署名されたもの。その際、ゼレンシキー大統領は、同協定は、英国の欧州連合(EU)離脱の文脈において、二国間関係の新しい基本となる極めて重要なものだと強調しており、戦略的パートナーシップ関係が運用され、両国の協力の基本的方向が定められると発言している。