ザカルパッチャ州地方議会議員、議会でハンガリーの国歌を斉唱 保安庁が状況を確認

ザカルパッチャ州地方議会議員、議会でハンガリーの国歌を斉唱 保安庁が状況を確認

ウクルインフォルム
保安庁(SBU)は、ウクライナ西部ザカルパッチャ州のシュルテ村議員の一部が、議員就任宣誓式の際にハンガリー国歌を歌ったとの情報の確認を行なっている。

1日、SBUが公表した

発表によれば、2020年11月21日、シュルテ村統一領域共同体の議員が議員就任宣誓式の際、議長のイニシアティブで、議員の一部がハンガリー国歌を歌ったとのこと。

SBUは、入手した本件に関する情報を現在調査していると伝えた。

また、1日、ハンガリー側が本件調査を「ハンガリー系住民に対する脅迫」と関連づけていることにつき、ウクライナ外務省は無関係であるとするコメントを発出した

外務省発表では、クレーバ外相がイージャルトー駐ウクライナ・ハンガリー大使に対して、SBU捜査とハンガリー系住民への「脅迫」なるものとは一切共通点がないと伝えたと書かれている。

外相は、ウクライナ国民である地方議員が、就任式の際に、ハンガリー国歌を含め、外国の国歌を歌うという状況は看過し得ないと発言した。

その上で外相は、SBUの捜査行為は権限範囲内で個別のウクライナ国民に関して実施されているものであり、ハンガリー系マイノリティーを対象としたものでは決してないと指摘した。

外相は、「ウクライナにてハンガリー・コミュニティ、ないしその一部に対する『脅迫』が行われているかのような主張は、無根拠な推測である。ウクライナは、法治国家であり、個人原則が機能しており、集団責任などはない」と述べ、民族的出自とは無関係に、法の前に全ての国民が平等であると指摘した。また外相は、ハンガリー系ウクライナ国民も、ウクライナ社会の不可分の一部であると発言した。

これに対して、在ウクライナ・ハンガリー大使館は、フェイスブック・アカウントにて、シュルテ村議員は、最初にウクライナ国歌を歌ってから、その後ハンガリー国歌を歌ったのだと指摘する声明を公開した

ハンガリー大使館は、「録画をし、それを公開した人物は、明らかに悪意をもってそれを行なったのであろうが、その人物が選挙で敗北した政治家の親族であることが判明した。その人物は、意図的に会議最後に流されたウクライナ国歌の部分は録画せず、その後に、何百年も存在し、その後にハンガリー国歌となったハンガリー人の民族の祈りの曲を歌った場面のみ録画したのである」と説明した。

大使館は、この祈りは、ハンガリー人の文化遺産であるとしつつ、ウクライナの「ウクライナの民族マイノリティー法」には、マイノリティーによる民族シンボルの使用が保証されていると指摘した。


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