ゼレンシキー大統領、病院からメッセージ コロナ病床増やIMF
ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントに動画を掲載した。
COVID-19の国内拡大につき、大統領は、「現在5万台の(COVID-19患者用)病床がある。現在、これらを必要に応じて約2倍の9万1000台まで増やす準備ができている」と発言し、今週にも数千の病床を増やす予定だと伝えた。
加えて大統領は、17日に最高会議がCOVID-19との闘いのために約90億フリヴニャの拠出の決定をしたことを伝え、これらの資金はホームドクターや救急隊が使うスピード検査キット、病床の酸素吸入器、医療機器の購入にあてられると説明した。
また、ゼレンシキー大統領は、週末限定防疫措置に対する違反は例外なく罰されると指摘した。大統領は、「私たちは、『友だちには全部許し、敵にはロックダウン』などといった原則では行動しない。週末防疫措置違反の罰則は、皆に対して同様に適用される。それは、ところで、フィットネスクラブ『5エレメント』の所有者にとっても同じだ(編集注:ポロシェンコ前大統領を指しているとみられる)。一方では、あなたはCOVID-19拡散状況は危機的だと叫びながら、他方では、ウイルスを拡散しているのだ! あなたは自分が救済者なのか商売人なのかを決めなければならないと思う。資金を『野党が政治的に迫害されている』と喧伝するボット工場に注ぎ込むのではなく、罰金支払い用に貯金しておくと良い」と発言した。
ゼレンシキー大統領はその他、ゲオルギエバ国際通貨基金(IMF)専務理事と電話会談をしたことを喚起し、「詳細には立ち入らないが、IMFは概して私たちをサポートし続けており、良い議論、対話、中身のあるやりとりができた。私たちは、協力を続けている。私たちは、IMFミッションの作業開始を楽しみにしているし、次のウクライナへのトランシュを待っている」と述べ、それによりウクライナの財政が安定すると指摘した。
また大統領は、ゲオルギエバ氏との電話会談時に汚職対策機関の維持と憲法裁判所危機の解決の重要性について話したと伝えた。
なお、ゼレンシキー大統領は、9日にCOVID-19検査が陽性であったと発表しており、病院にて自主隔離をしながら職務を続けている。