ゼレンシキー大統領、メルケル独首相と電話でノルマンディ協議を議論
大統領府広報室が発表した。
ゼレンシキー大統領は、とりわけメルケル独首相に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチンにウクライナがアクセスできるよう支援を要請した。
大統領は、「私たちは、ドイツのBioNTeck社が米国のPfizer社とともに行なっているコロナウイルスへのワクチン開発にて得られた成果を歓迎している。それはとても希望あるニュースだ。私は、コロナウイルスワクチンの供給計画時にウクライナの利益を考慮したあなたの支援を要請できないかと思う」と発言した。
大統領府は、両者が感染拡大克服のために引き続き力を合わせていくことで同意したと伝えた。
またメルケル独首相は、ゼレンシキー大統領にCOVID-19からの一早い回復を祈願した。
その他両者は、ドンバス地方の停戦状況とパリ・ノルマンディ4国首脳会合の合意履行について協議している。
ゼレンシキー大統領からは、停戦状況を伝えた上で、10日に予定されていたルハンシク州の新通過検問地点「シチャースチャ」と「ゾロテー」の開通は、「あちら側」(編集注:ロシア武装集団側)が非政府管理地域側の検問地点を開かなかったことで、実現できなかったと説明した。
また大統領は、ドイツやフランスにもすで渡している、ドンバス情勢協議を促進させるための「共同行動計画」についても説明した。
加えて両者は、13日に予定されているノルマンディ4国首脳補佐官級会合の重要性も指摘した。
また同日、ゼレンシキー大統領は、ツイッター・アカウントでも同電話会談についてコメントしている。
大統領は、「メルケル首相と話せて嬉しい。ウクライナは、ドイツとフランスが私たちの和平プランを支持したことに感謝している。ノルマンディ4国協議を続けることが重要だ。ドイツ国民へCOVID-19克服のための力を祈願している」と書き込んだ。
Glad to hear from Chancellor Angela Merkel. #Ukraine is grateful to #Germany and #France for supporting our peace initiatives. It’s important to continue #N4 dialog. I wish the people of Germany strength to overcome #COVID19
— Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) November 10, 2020