ゼレンシキー大統領、憲法裁判長に越えてはならない「レッドライン」を示したと発言

ゼレンシキー大統領、憲法裁判長に越えてはならない「レッドライン」を示したと発言

ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、憲法裁判所のオレクサンドル・トゥピツィキー裁判長と対話を行った際に超えてはならない「レッドライン」を説明したと発言した。

2日、ゼレンシキー大統領が民法ICTV局番組「表現の自由」出演時に発言した。

大統領は、「私は、憲法裁判長と話をした。その際、私は、ウクライナ社会にとってのレッドラインがあると述べた。(中略)それは、高等反汚職裁判所、土地改革、銀行改革のことだ」と発言した。

大統領はまた、トゥピツィキー裁判長以外の憲法裁判所裁判官とは話していないと述べた。

その他大統領は、機構としての憲法裁判所は尊重するが、現在の同裁判所裁判官には多くの疑問があると発言し、「私たちは今、(憲法裁判所裁判官の)総入替えや、裁判官の公正さについて話しているが、それは、ウクライナを守るため、裁判官が私たち一人一人、全ての国民、ウクライナ憲法を守るためであり、彼らがクリミアで土地を買うことないよう、その買った土地を資産として申告しないということがないようにするためだ」と強調した(編集注:トゥピツィキー憲法裁判所裁判官は、ロシアにて占領されているクリミアにて土地を購入し、その土地を自身の資産として申告していなかったと伝えられている)。

大統領はまた、自身が最高会議に提案した法案による政治的危機は恐れていないとし、「私は大統領として、ウクライナという国家を守るために行動したのだ」と発言した。

これに先立ち、憲法裁判所は28日、誤った資産申告の責任を定める刑法典366−1条を違憲とする判決文を公開。これを受け、国家汚職防止庁(NAPC)は、オンラインで公開されていた政権高官資産公開サイトへのアクセスを遮断した。憲法裁判所のによる27日に非公開裁判は、47名の最高会議議員が申請したもの。47名の議員の所属は、44名が親露系の「野党生活党」会派所属、2名が議員グループ「未来のため」所属であり、1名が無所属議員である。

ゼレンシキー大統領は29日、国家安全保障国防会議(NSDC)臨時会合を招集し、本件につき協議を行なった。その後大統領は、30日、憲法裁判所の10月27日の判決を無効化し、現行の憲法裁判所裁判官の権限停止を定める法案を最高会議(国会)に登録している。

ただし、大統領の提案は、複数の点で憲法の定める規定と合致しないことが指摘されている。

写真:大統領府


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