ゼレンシキー大統領、TV出演時に憲法裁危機における自身の考えを説明

ゼレンシキー大統領、TV出演時に憲法裁危機における自身の考えを説明

ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は2日、民放テレビに出演し、憲法裁判所による判決により生じている危機的状況について説明を行った。

ゼレンシキー大統領が民法ICTV局の番組「表現の自由」に出演した

ゼレンシキー大統領は、憲法裁判所による複数の汚職対策改革を骨抜きにする判決につき、決定の背後で多くの人が暗躍しているとの見方を示した。大統領は、「2019年に憲法裁判所が違法蓄財の刑罰を無効化したのを覚えているだろう。今再び、そのようなウクライナ国家を攻撃する望ましくないサプライズが起きている。私は、多くの人が背後にいると確信しているし、憲法裁判所への申請を行ったのがどの政党の人々なのかを目にしている。選挙は終わっており、もうオープンに話して良いだろう。周知の通り、(編集注:憲法裁判所に申請を行ったのは、ロシア連邦との繋がりが指摘される)野党生活党と『未来のため』グループ(編集注:オリガルヒ(大富豪)コロモイシキー氏との繋がりが指摘される議員グループ)だ」と発言した。

大統領は、憲法裁判所の行動を「サイクロンのようだ」と形容しつつ、自身が最高会議に提出した法案は、このサイクロンとの闘うものだと強調した。

またゼレンシキー大統領は、憲法裁判所のオレクサンドル・トゥピツィキー裁判長はじめ、現在の同裁判所裁判官は全員自主的に辞任すべきだとの考えを示した。

大統領は、「私は、現状を脱出するため、人々が法律問題で混乱しないためには、彼(トゥピツィキー憲法裁判長)が辞任すべきだと思う」と発言した。また、大統領は、その他の裁判官も、政界や社会の反応を受けて、自ら辞任すべきだと述べた。

同時に大統領は、自身が最高会議に提出した憲法裁判所の裁判官全員を解任する法案は撤回しないと発言した。大統領は、「私は、同法案を撤回することはしない。仮に私が自身が間違っていると思っていて、普通の人たちが『大統領、あなたは間違っている。それは危ない決定だ。社会の考えに反する決定だ』と言っていたら、私はすぐに撤回し、政治的敗北のことは考えなかったであろう。私は、支持率のために行動しているのではない。ご存知のとおり、私はこの職を生涯担うわけではない。私は、民主的な国の大統領なのだ」と発言した。

大統領は、自らの行動の正しさに確信があるとし、「賢明な議員はどんなことがあっても同法案を支持するであろう」と発言した。

また、大統領は、現在の状況は裁判制度の刷新を始めるのに良い機会であると発言した。大統領は、「私は、勝利への道がどのようなものになろうと重要ではないと思っている。なぜか? なぜなら、現在の議論や、違憲性やら同法案(編集注:大統領提出の憲法裁刷新の法案)やらを恐れる議員の発言は、5~10年後には誰も覚えていないし、1年後にも覚えていないだろうからだ。しかし、誰もが、どのように私たちが司法界を刷新したか、刷新を始めたか、どのようにしてその改革の最も困難な段階である、憲法裁判所の構成に取り組み始めたかは記憶していくことであろう。そのため、私は、今は、残念ながらもこの閉塞している状況は、ウクライナの裁判を刷新し始めるための素晴らしい機会だと思っている。最も重要なことは、人々の司法界への信頼の回復なのだ」と強調した。

更に大統領は、新しい憲法裁判所の裁判官の独立した選考は、ウクライナ国内外の専門家の加わった選考委員会が確保しなければならないと発言した。大統領は、「私は、あなた方が提案したのと同様、裁判官の独立した選考が行われるべきだと提案している」と発言した。

これに先立ち、憲法裁判所は28日、誤った資産申告の責任を定める刑法典366−1条を違憲とする判決文を公開。これを受け、国家汚職防止庁(NAPC)は、オンラインで公開されていた政権高官資産公開サイトへのアクセスを遮断した。憲法裁判所のによる27日に非公開裁判は、47名の最高会議議員が申請したもの。47名の議員の所属は、44名が親露系の「野党生活党」会派所属、2名が議員グループ「未来のため」所属であり、1名が無所属議員である。

ゼレンシキー大統領は29日、国家安全保障国防会議(NSDC)臨時会合を招集し、本件につき協議を行なった。その後大統領は、30日、憲法裁判所の10月27日の判決を無効化し、現行の憲法裁判所裁判官の権限停止を定める法案を最高会議(国会)に登録している。

31日、G7大使ウクライナ・サポート・グループは、「G7大使たちは、汚職対策改革を維持するとの大統領のコミットメントへ支持を表明」したと発表している。

写真:大統領府


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