ゼレンシキー大統領、憲法裁危機について国内外へ支持求めるメッセージ

ゼレンシキー大統領、憲法裁危機について国内外へ支持求めるメッセージ

ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は1日、ウクライナ憲法裁判所による諸判決によって国内危機が生じているとして、ウクライナ国民と国際社会に対してそれぞれメッセージを発出した。

国民に対しては、ゼレンシキー大統領は、フェイスブック・アカウントにメッセージを掲載した

大統領は、「憲法裁判所の行動が古いエリートとオリガルヒ(大富豪)の一部による大統領と国家に対抗する談合の現れであることを確実に把握している。それ以外の何ものでもない。明白な対抗だ。なぜなら、大統領と国家が脆弱であれば、彼らは汚職的生活手段を維持することができるからだ。そうでなければ、彼らは何もできない。ハロウィンの際に、全ての地獄の悪魔が素顔を見せているのだ、偶然にも。その悪魔の名前は、あなた方はよく知っている」と発言した。

大統領はまた、憲法裁判所が国家と社会に対抗しており、これまでの全てのマイダン(編集注:オレンジ革命や尊厳革命など)の成果の破壊と、自由、人権、正義の保証を天秤に乗せていると述べた。大統領はその上で、「古い制度と私の前任者たちにより任命された憲法裁判所裁判官」が「不可侵のカーストの保存」を望んでいるのだと述べた。裁判官はこれまで守られてきたが、汚職捜査機関や汚職裁判所が機能し始めたことにより「彼らは皆、とても恐ろしくなったのだ」と強調した。大統領は、そのため裁判官たちは形式的な口実を見つけ出し、迅速な手段で汚職対策改革の無効化を始めていると指摘した。

大統領は、「全ての汚職対策をだ。私たちが権限を与えた国家汚職対策局(NABU)、誰がどれだけ稼ぎ、支出をしているかを注意深く見てきた国家汚職防止庁(NAPC)。そして、その次は、頂点にいる盗人たちを投獄する高等汚職裁判所だ」と発言した。

大統領はまた、古いエリートたちは、どんなものにもお金を払いたがらないし、自らのこれまでの放漫な生活の責任を追いたがっていないと指摘した。

加えて大統領は同日、英フィナンシャル・タイムズ紙にて、現在の憲法裁危機に関連し、国際社会の支持を呼びかけた

大統領は、現在ウクライナは、国境だけでなく、「民主機構の中核」が攻撃を受けており、ウクライナはそれに抵抗していると指摘した。

大統領はまた、「私は、国際パートナー、同盟国に対して、私たちを支持し続けるよう呼びかけるとともに、誰が私たちの協力を損なわせ、破綻させようとしているのかを明らかにするよう要請する」と発言した。

その他大統領は、ウクライナ国内に向けて「この困難な時期にて、私は全てのウクライナの改革派政治勢力と市民社会に対して、私たちの国家の魂と未来のための闘いにおいて、団結し、協力することを要請する」と発言した。

これに先立ち、憲法裁判所は28日、誤った資産申告の責任を定める刑法典366−1条を違憲とする判決文を公開。これを受け、国家汚職防止庁(NAPC)は、オンラインで公開されていた政権高官資産公開サイトへのアクセスを遮断した。憲法裁判所のによる27日に非公開裁判は、47名の最高会議議員が申請したもの。47名の議員の所属は、44名が親露系の「野党生活党」会派所属、2名が議員グループ「未来のため所属であり、1名が無所属議員である。

ゼレンシキー大統領は29日、国家安全保障国防会議(NSDC)臨時会合を招集し、本件につき協議を行なった。その後大統領は、30日、憲法裁判所の10月27日の判決を無効化し、現行の憲法裁判所裁判官の権限停止を定める法案を最高会議(国会)に登録している。

31日、G7大使ウクライナ・サポート・グループは、「G7大使たちは、汚職対策改革を維持するとの大統領のコミットメントへ支持を表明」したと発表している

写真:大統領府


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