「ミンスク協議から奇跡を待つべきでない」=副首相

「ミンスク協議から奇跡を待つべきでない」=副首相

ウクルインフォルム
ミンスク協議は、平和を達成できる場ではないのであり、そこから奇跡を待つべきではない。

オレクシー・レズニコウ副首相兼一時的被占領地再統合問題担当相が「州の鏡」通信へのインタビュー時に発言した

レズニコウ氏は、「皆が奇跡を待っている。しかし、繰り返したいのだが、『ミンスク』(編集注:ミンスクで行われる三者コンタクト・グループ(TCG)協議のこと)から奇跡を待つべきではない。ミンスクは、平和を達成できる場所ではないのだ。なぜかウクライナでは、ミンスクの協議からの期待が膨れ上がっている。しかし、ミンスクは普通のロジスティック問題を扱う場であり、ノルマンディ4国(編集注:独仏宇露)の首脳と政治担当補佐官が強調する、人道、経済、停戦などの課題の達成を目的とした協議が行われている場所である」と発言した。

同氏は、「ミンスク」の協議の場はノルマンディ4国首脳のイニシアティブで課題解決のために作られたものだと指摘した。

その上で同氏は、「しかし、ウクライナ代表団の活発さなどで、2014年から期待が必要以上に高まっている。最初は、TCGの活動が公開されなかったことにより、協議に関する話が伝えられる度にセンセーションが起きた。後に、(TCG代表団の)フォーマットが変更されると、よりオープンになったのだが、おかしなことに、そのことで代表団メンバーが批判されるようになり、人々の期待は更に高まった」と発言した。

またレズニコウ氏は、TCGで協議されているミンスク合意につき、「その期限は2015年12月31日で切れている。しかし、他の場が現在存在しないのだ」と指摘した。同氏は、「そう話しているのは私たちではないし、ロシア人でもない。私たちにそのことを話しているのは、戦略的パートナーたちなのだ。『私たちは今のところはこの場で助けているが、しかし新しいものが生まれたら、それについて話そう』と。(中略)もしミンスク諸合意がこれ以上機能しないのであれば、別のものに署名しよう。例えば、ストックホルム合意とかは? ダメなことがあろうか? (2021年)1月1日から、スウェーデンが欧州安全保障協力機構(OSCE)の議長国となるのだ。本件は、欧州と非欧州の国々の首脳の政治的意思の問題だ」と説明した。

同氏は、ウクライナはTCG代表団にドネツィク・ルハンシク両州代表者(編集注:記者のデニス・カザンシキー氏とセルヒー・ハルマシュ氏)を加えたことを喚起し、それによって被占領地の代表者のプレゼンスを示していると指摘した。

また同氏は、「誰が侵略者なのか、被占領下ドネツィク・ルハンシクの代表者を自称するロシア連邦国民がどのような役割を担っているのかについて、文明的世界全体は素晴らしく理解している。マクロン大統領にもメルケル首相にも英国首相にもポーランド大統領にも、誰が人形を操っているかなど、話す必要はないのだ」と発言した。

レズニコウ氏は、唯一【我々は仲介者】ゲームを続けているのがロシア連邦代表者だと指摘した。同氏は、「彼らに対して、私たちが正直かつはっきり言っていることがある。それは、仲介というのは対立する双方の同意が必要なのだということ。そして、私たち(ウクライナ)はあなたたち(ロシア)と紛争をしているのだから、その私たちとあなたたちの紛争において、私たちがあなたが仲介することに同意することはないよ、ということだ。私たちは、OSCEの仲介に同意したのだ。だからこそ、その場は『三者』コンタクト・グループと呼ばれているのだ。しかし、彼ら(ロシア)には、独自のナラティブがあり、彼らは制裁解除を目指して闘っている。その中で、私たちの課題は、国際社会に対して、正しい情報を最大限伝えることなのだ」と説明した。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-