レズニコウ副首相、ドンバス再統合には少なくとも25年かかると再び発言
レズニコウ副首相が「州の鏡」通信へのインタビュー時に発言した。
レズニコウ氏は、「ええ。完全な再統合には少なくとも25年、少なくとも1世代(の交代)はかかる、と今も主張している。それは私の確信だ」と発言した。
レズニコウ氏は、クロアチアの脱占領・再統合の経験に言及し、ウクライナにとってクロアチアの経験を分析することが大切だが、同時にウクライナには独自の再統合モデルが現れるだろうと述べ、それはクロアチアや他の国のものと同じにはなり得ないと指摘した。
レズニコウ氏は、ロシアがウクライナを攻撃したのだと述べつつ、ウクライナ国内に宗教的対立はなく、あるのはイデオロギー上の見解の相違だと指摘した。
また同氏は、被占領地に暮らす人々の頭の中にはロシアが喧伝した、ロシアとロシア人が支配するソヴィエト連邦のイメージが生まれているのだと説明した。
その上でレズニコウ氏は、「他方で、ウクライナの根幹部分は、親西側路線を進んでいる。それが私たちの現在の相違点だ。しかし、この相違を修正するのは、教育や、普通の生活手段などを通じれば、それほど難しくない。そのため、現在、脱占領、(編集注:現在コントロールの失われているウクライナ・ロシア間)国境への到達の前に、私たちは、ウクライナ国民の思考と心の再統合を行わなければならない。私たちは、領土を取り戻し、国境に到達するが、しかし、人々の再教育もしなければならない」とし、彼らをソ連のイメージから引き出すべきだとの見解を述べた。
レズニコウ氏は、脱占領が行われた後も、「その地がウクライナの法空間と精神空間に完全に加われるよう、私たちは皆、彼らと作業を続けていくことになる」と発言した。
その上で、同氏は、「再統合が1、2年で可能だという主張があるは、(問題を)理解していないことによる。憲法秩序(だけ)の回復の話であれば、(1、2年で)可能であろう」と指摘した。