G7の枠組みを維持するということが極めて重要=日本大使
ウクルインフォルム
トランプ大統領によるロシアのG7回帰案に対する、日本の立場は明確で、「G7の枠組みを維持するということが極めて重要」というものである。
倉井高志駐ウクライナ日本国大使がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した。
記者から、トランプ米大統領によるロシアをG7に戻すとの案を、日本政府はどのように考えているかと質問されると、倉井大使は「トランプ大統領は、去年ですか、G8という話をされて、その後、比較的最近になって、ロシアだけではなく更に他の国も入れて、と発言されていました。日本としての立場は極めて明確で、G7の枠組みを維持するということが極めて重要である、ということ。この一言ですね」と回答した。
また倉井大使は、日本の対露制裁について質問されると、G7の連帯を重視すると指摘した。大使は、「対露制裁については、我々は、G7の連帯を重視しています。これまで何度も様々なところでお話ししていますけれども、制裁を続けるというのは、ロシアによるミンスク諸合意におけるコミットメントの完全な履行、それとウクライナの主権の尊重と関連付けられていることを確認しています」と発言した。
大使は、クリミア関連制裁については「クリミアについても、G7の連帯を重視している」と回答した。
なお、日本政府は、2014年のロシア連邦によるウクライナ領クリミアの占領とウクライナ東部の不安定化を受けて、G7で連帯する形でロシアに対して複数の制裁を発動し、今日まで維持している。