ゼレンシキー大統領、ロシアとの平和条約締結による占領地返還は可能だと発言
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、ロシア連邦のプーチン大統領との間で、クリミアを含むウクライナ領の返還に関する平和条約の締結は可能だと発言した。
ゼレンシキー大統領がBBCのトークショーでのインタビュー時に発言した。
記者が、「ウラジーミル・プーチン氏との間で、クリミアを含むあなた方の全ての領土を取り戻す平和条約の締結ができると信じているか」と質問すると、ゼレンシキー大統領は、「私はそれを信じている」と返答した。
続けて大統領は、「そうでなければ、私はウクライナ大統領を目指さなかったであろう。それは非常に困難であり、その点で私たちは世界中の支援を必要としている。それは事実だ。しかし、私がその信念を失うことはない」と発言した。
大統領は、ウクライナはミンスク・プロセスを進み続けているとしつつ、「しかし、ミンスクはもう少し柔軟でなければならない」とも発言した。
具体的に大統領は、ミンスク諸合意の項目であり、ドンバス地方へ特別地位を付与する法律の文脈で、プーチン氏がウクライナ憲法の変更を述べていることにつき、ゼレンシキー大統領は、「しかし、彼らの述べる憲法改正は、今日不可能である」と発言した。
また大統領は、ロシアとの間の国境のコントロールがウクライナに返還される前に被占領下ドンバスで選挙をする可能性はないと明言した。大統領は、「選挙後のウクライナ政権への国境返還は、間違っている。(編集注:国境コントロールがなければ)私たちは、現地で選挙を保障できないし、(選挙)監視者は誰もやって来ない。そこに武装した人物がいる中で、誰が現地を訪れ、選挙をするというのだ」と発言した。
写真:大統領府