「新型コロナ感染状況はこれまでで最も深刻」保健相、国民に向けて呼びかけ
ウクルインフォルム
マクシム・ステパノウ保健相は、ウクライナ国民に向け、新型コロナウイルス感染状況は過去最も深刻となっていると述べ、防疫方策を守るよう呼びかけた。
8日、ステパノウ保健相がフェイスブック・アカウントにメッセージ動画を掲載した。
保健相は、「もし私たちが引き続き防疫安全ルールを無視していけば、状況はすぐにコントロールできなくなる。そのため、私は全ての国民、地位も役職も関係なく、全員に呼びかける。マスクを装着し、社会的距離(ソーシャルディスタンス)を維持し、消毒液を使い、手を洗って欲しい。状況は、感染が始まって以来、最も深刻な状況だ。かかっているのは、あなた方の命、あなた方の身近な人の命だ」と発言した。
保健相はまた、今年春には、ソーシャルメディアで医療関係者を応援する動画が拡散されていたことを喚起しつつ、現在その時より状況ははるかに悪くなっており、今こそ医療関係者がサポートを必要としていると述べ、動画をまた作るのではなく、防疫ルールを守ることで、感染拡大を防ぎ、医療関係者の負担を軽減するように呼びかけた。
また保健相は、地方選挙を前に、コンサートなどのPR活動をしている政治家がいるとし、その者たちは政治ゲームをしているのであり、深刻な危険があるとし、人の命や健康を軽視する権利は誰にもないと強調した。
加えて、同省は4月時点の検査数が1日200だったが現在3万4000まで増え、そして病院の新型コロナウイルス感染患者用の病床も1万2000から3万7000にまで増えており、治療手順の確定やその改良も行われていると伝えた。