アゼルバイジャン大使、ウクライナによる領土一体性支持表明に感謝

アゼルバイジャン大使、ウクライナによる領土一体性支持表明に感謝

ウクルインフォルム
エルミラ・アフンドヴァ駐ウクライナ・アゼルバイジャン大使は5日、ウクライナ政権幹部がナゴルノカラバフ紛争に関してアゼルバイジャンの領土一体性への支持を表明したことにつき、謝意を表明した。

アフンドヴァ・アゼルバイジャン大使が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

アフンドヴァ大使は、「私たちは、ドミトロー・クレーバ氏(ウクライナ外相)によるアゼルバイジャンの領土一体性支持の声明や、『凍結された』紛争は実際には凍結されておらずいつでも爆発し得るという(ゼレンシキー大統領の)発言などに大変満足している。(中略)ゼレンシキー大統領からはまた、アゼルバイジャンがウクライナの領土一体性を支持しているように、ウクライナもまたアゼルバイジャンの領土一体性を支持しているとの発言もあった。私たちは、ウクライナ政権幹部の声明に大変満足している。あなた方のそのような立場に感謝している」と発言した。

大使は、ウクライナ外務省での会談やウクライナ最高会議(国会)議員との会談の際には、ほぼ全員がアゼルバイジャンの立場を支持すると発言していることを指摘した。

大使はまた、現在「間接的ながら、アゼルバイジャンの領土一体性を防衛する権利を認める」様々な国の政治家・政権幹部が増えていると述べ、具体的に、パキスタン、トルコ、アフガニスタン、ハンガリー、ラトビアといった国の名前を挙げた。

そして大使は、この傾向は「凍結された紛争」を抱える国を鼓舞する、先例となるものであり、更に仲介国や国際機関幹部をそのような紛争に対してより敏感に、より明確に、より原則的に向き合わせるようにするものだと思うと発言した。

これに先立ち、9月27日朝、アルメニアとアゼルバイジャンがナゴルノカラバフ地域で戦闘を再開。両国は互いに非難し合っている。両国とも戒厳令を宣言し、動員を行なっている。

アゼルバイジャンとアルメニアの間のナゴルノカラバフ紛争は、1988年に始まっている。戦争開始から6年後の1994年、両国はビシュケク議定書に署名して、停戦に合意している。

アゼルバイジャン領ナゴルノカラバフは同国からの「独立」を宣言しているが、アゼルバイジャンはその「独立」を認めておらず、同地をアルメニアによる被占領地であると宣言している。

ウクライナは、その他多くの国と同様に、ナゴルノカラバフ地域をアゼルバイジャン領とみなしている。

ウクライナ外務省は27日、ナゴルノカラバフ地域の紛争の激化につき深い懸念を表明した上で、双方に対して協議の席に戻るべく、最大限の努力をするよう呼びかけている。

また、クレーバ外相は9月30日、アルメニア・アゼルバイジャンの衝突に関して、双方に対し、感情を抑え、国家の領土一体性の原則を維持した上での紛争解決を呼びかけると同時に、「アゼルバイジャンがウクライナの国際的に認められた国境内での領土一体性を支持してきたように、私たちもアゼルバイジャンの領土一体性を一貫して支持してきた。私たちにとってこの原則は絶対的に不変である」と発言している。

ゼレンシキー大統領は10月2日、「私たちはアゼルバイジャンとアルメニアに対話とその紛争の沈静化を呼びかけている」としつつ、「私は、どのような凍結された紛争も存在すべきでないと思っている。なぜなら、たとえ戦争開始から30年経っていたとしても、工作なり挑発なりが起こり、それが爆発を引き起こすからだ」と発言した。また大統領は、近年ウクライナとアゼルバイジャンは、経済面と地政学面で密接な関係を築いていると指摘し、そのためウクライナはアゼルバイジャンを支持する立場に立ってきたし、今後も同国側に立っていくと発言している。


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