シュレーダー元独首相、露野党政治家毒殺未遂の露政権責任につき「空言だ」とコメント

シュレーダー元独首相、露野党政治家毒殺未遂の露政権責任につき「空言だ」とコメント

ウクルインフォルム
ゲアハルト・シュレーダー元独首相は、ロシアの野党政治家アレクセイ・ナワリヌイ氏の毒殺未遂事件につき1か月半にわたり沈黙を守っていたが、今回、同事件におけるロシア政権の責任について「空言的だ」とコメントした。

シュレーダー氏が自らのポッドキャストにて発言した。独ディ・ヴェルト紙が報じた

シュレーダー氏は、ナワリヌイ氏への神経剤「ノビチョク」系による毒殺未遂事件のロシア連邦の責任はまだ判明していないとしつつ、「現在行われているのは、本質的に、空言だ。なぜなら、(中略)確認された事実がないのだから」と発言した。

シュレーダー氏はまた、ドイツ政府がロシアに対して本件捜査を行うよう呼びかけていることは支持すると述べ、その要求は「正当化されるもの」と指摘した。同時に、同氏は、ドイツ政府は相互司法協力の一環でロシア政権に情報提供すべきだとも述べた。

更にシュレーダー氏は、ナワリヌイ氏毒殺未遂事件を受けて独露新天然ガスパイプラインの建設プロジェクト停止を巡る議論を批判し、ほぼ完成しているパイプラインの建設を終えなければ100億ユーロの投資が無駄になると強調した。

同氏は、自身がロシアのエネルギー関連企業の幹部職を勤めていることについてのドイツ国内の批判について、主に「緑の党」関係者による「おしゃべり」だと批判し、自分は関心がないとコメントした。

なお、シュレーダー氏は、ロシア政権傘下の3つの大企業、ロスネフチ社、ノルド・ストリームAG(第1、第2)の役員となっており、同氏はドイツ国内においてプーチン露大統領の利益を擁護する活動を行う主要人物の一人として知られている。同氏は、ロスネフチ社からだけで年間60万ドルを得ていると言われる。

これに先立ち、8月20日、ロシアの野党政治家アレクセイ・ナワリヌイ氏の体調が航空機の中で悪化し、航空機はオムスクに緊急着陸、ナワリヌイ氏は病院へ搬送された。8月22日、同氏は特別機でベルリンに移送。ナワリヌイ氏は現在まで昏睡状態であり、容態は依然深刻だと伝えられている。

9月2日、ドイツ政府は、検査によりナワリヌイ氏の体内からソ連時代製造の神経剤「ノビチョク」系が見つかったと発表した。

なお、ドイツ議会の与党キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)会派のヨハン・ヴァーデフール副会派長は、ナワリヌイ氏への毒殺未遂事件を受け、シュレーダー氏に対し、ロシア・ビジネスの幹部職を辞任するよう要請している


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