ゼレンシキー大統領、新華社通信にインタビュー 中国との関係深化に関心を表明

ゼレンシキー大統領、新華社通信にインタビュー 中国との関係深化に関心を表明

ウクルインフォルム
ウクライナは、2021年、中国との戦略的パートナーシップ確立10周年を祝う他、中国の広域経済圏構想「一帯一路」への参加に関心を抱いている。

1日、大統領府が、ゼレンシキー大統領の中国新華社通信へのインタビューを公開した

ゼレンシキー大統領は、中国ウクライナ関係の現状に関する質問につき、「1992年の外交関係樹立から、政治対話や実践的協力の建設に著しい成功を収めてきた。最初の国家間コンタクトや二国間協力メカニズムの創設から、戦略的パートナーシップまでだ。来年には、戦略的パートナーシップ確立10周年を祝う」と伝えた。

大統領は、世界の地政学地図には、複数の力の中心があり、中国はその一つであると指摘した。また大統領は、ウクライナと中国の連携が、主権、領土一体生、独立、内政不干渉、国の発展の方向性への相互尊重を基本としていることを嬉しく思っていると伝え、とりわけロシアのウクライナへの侵略が続く過去数年において、これら基本的原則が侵されず、中国がその原則を堅固に維持していることはウクライナにとって重要な意味を持つと発言した。

また大統領は、中国はこれまでも今もウクライナの外政における優先的な国であると指摘し、大統領もウクライナ政府も中国との連携発展に特別な注意を向けていると伝えた。

大統領は、ウクライナと中国は、「新しい戦略、新しい視座、新しい発展の分野」を作るべく共に仕事をしていくべきだと発言し、その実現を促進するのが、政府間協力委員会の時期会合の開催であり、両国がその開催の組織のために積極的に活動していると述べた。

大統領は、優先的協力分野として、投資、農業、自動車製造、輸送の分野を挙げ、「ウクライナは、科学、教育の大きな潜在力と豊かな文化を持っている。これらすべてが、貿易・経済協力の量の増大、二国間人文分野コンタクト・交流の活性化にとって良い機会を与えている」と指摘した。

また、大統領は、中国がウクライナにとって最大の貿易パートナーであることを喚起し、昨年の貿易量が約130億ドルに達したことを指摘した。同時に、貿易量の増加のみならず、貿易品目の多様化も重要であるとし、高度技術製品や高度加工製品の貿易が増えていると発言した。

加えて大統領は、ウクライナは習近平出席の広域経済圏構想「一帯一路」を支持した最初の国の一つであり、ウクライナは独特な地理的位置にあり、一帯一路へ効果的に参加するのに必要な経済的・産業的潜在力を持っていると強調した。

その他、ゼレンシキー大統領は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的拡大の悪影響の克服に向けて、中国とともに引き続き調整していくことへの関心を示した。大統領は、「特に重要なのは、良質なワクチンをウクライナ国民に確保することだ」とも指摘した。

大統領は、ウクライナと中国は、COVID-19との闘いにおいて効果的に連携してきたとし、新型コロナウイルス対策における人道支援の提供などにつき謝意を伝えた。

ゼレンシキー大統領は、ウクライナ中国間の協力に新たな推進力をもたらすことを強く望んでいるとし、習近平主席をウクライナへの訪問に招待すると述べた。また、大統領は、「魅力的な中国を訪れることができれば、私にとってそれは大きな光栄となろう」とも発言した。

写真:大統領府


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