ゼレンシキー大統領、バービン・ヤール犠牲者追悼の日にコメント

ゼレンシキー大統領、バービン・ヤール犠牲者追悼の日にコメント

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ゼレンシキー大統領は29日、第二次世界大戦時のナチス・ドイツ占領下キーウ(キエフ)におけるユダヤ系住民を中心とした民間人の大量殺害「バービン・ヤール(バービー・ヤール)」の犠牲者追悼の日に合わせてコメントを発出した。

ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

大統領は、「バービン・ヤールで銃殺された人々というのは、何千という破壊された人の運命だ。全世代が根絶された何千の家族。殺されることを理解していない子供たちの恐怖に満ちた何千の目。それは、外国人嫌悪、人種主義、不寛容が何をもたらすかということを、人類に思い出させる、何千もの喚起なのだ。科学に反して、全ての人間の心があるわけでないことを示す、何千の証拠なのだ」と指摘した。

大統領はまた、読み上げた後に恐怖で身の毛のよだつ言葉、人間の残虐性に際限がないことを示す言葉、獰猛な嫌悪を象徴する言葉というものがあるとし、「それは、ナチス占領者がキーウにて掲げた宣告の言葉である。そこには、1941年9月29日午前8時、市と周辺のユダヤ人全員に対して、身分証明書と金銭と下着を持って、メリニコヴァ通りとデフチャリウシコイ通りの角に来るようにとの命令が書かれていた。受け入れない者は、銃殺すると脅迫されていた」と喚起した。

大統領は続けて、恐ろしいのは言葉そのものではなく、その言葉の後ろにある心なき行為だとし、その日から2日間にかけて、バービン・ヤールの峡谷にてナチスが約3万4000人の人々を殺したこと、その後2年間にわたり、7万から20万の人々を殺害したのだと伝えた。

大統領は、「その人々がユダヤ人であるから、ということだけで殺したのだ。ロマ人だから、ウクライナ人だから、捕虜だからということだけで殺していったのだ」と強調した。

そして大統領は、79年前にウクライナ人とユダヤ人の共通の過去に黒いページが加えられたのだと指摘し、「私たちは、バービン・ヤールの全ての犠牲者の前に頭を下げる。私たちは、この恐ろしい犯罪を忘れる権利を持たない。これからの歴史において、どのような民族にとっても、世界のどんな場所であっても、今後決して類似の宣告が現れることないようにせねばならない。二度とだ! バービン・ヤールの死者たちに永久の冥福を」と書き込んだ。

9月29日は、ウクライナではバービン・ヤール犠牲者追悼の日と定められている。

1941年9月29、30日、ナチスに占領されていたキーウにおいて、ユダヤ系民間人を中心とした最初の大量銃殺が行われた。最初の2日間で約3万4000人、そして、同年10月11日までに、5万人強の市内のほぼ全てのユダヤ系住民が殺害されている。

写真:ゼレンシキー大統領(フェイスブック・アカウント)


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