
ゼレンシキー大統領「ウクライナとロシアの『関係』について話すのは時期尚早」
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は15日、ロシアがクリミアを違法に併合し、ドンバス戦争が始まったことにより、ウクライナ・ロシア間の「関係」は意味を失ったと発言した。
ゼレンシキー大統領が、ウィーン訪問時にファン・デア・ベレン・オーストリア大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー大統領は、「あなたの質問の中に『(ロシア連邦と)どのような関係か』というものがあった。残念ながら、ロシアがクリミアを違法に併合し、国の東部で戦争が始まってから、私たちはその言葉とその意味を失っている」と発言した。
大統領は、それ以前はウクライナとロシアの間には「素晴らしい関係」があり、両国は「いつも、兄弟姉妹だと述べていた」と指摘した。
その上で、大統領は、「しかし、現在1万4000人の死者が出ており、現在私たちの独立した国の領土が二つ不在である。そのため、私は現状、私たちの間のその言葉を見いだせていない。しかし、私はあなた方にはっきりと言いたい。私たちは話を始め、それにより何らかの形で停戦をもたらした。そう、停戦は思っていたより困難だが、それは存在する。また、私たちは、140名の被拘束者を帰還させた。私は、それが対話の始まりだと思っている。しかし、関係について言及するには、思うに、まだかなり時期尚早である」と発言した。
なお、ゼレンシキー大統領は、15、16日、オーストリアを公式訪問している。