ウクライナ側はシュミーでの共同調査の延期を要請=関係者

ウクライナ側はシュミーでの共同調査の延期を要請=関係者

ウクルインフォルム
ウクライナ側は、三者コンタクト・グループ(TCG)欧州安保協力機構(OSCE)代表者に対して、10日に予定されていたドネツィク州シュミーでの共同調査を延期するよう要請した。

大統領府内の本件の状況を知る関係者がウクルインフォルムに伝えた。

関係者によれば、要請の書簡をOSCE代表に送ったのは、レオニード・クラウチュークTCGウクライナ代表。

同書簡には、ロシア側とロシア側が招待したドネツィク州一部地域代表者が新たな要求を提示し、その要求が9月9日のTCG臨時ビデオ会合時の議論と合致しないと書かれている。

書簡に記載されているロシア側の新たな要求とは、以下のとおり。

1.(編集注:シュミー以外の)新しい場所の訪問

2.写真・動画での記録撮影実施

3.共同プロトコルへの署名

TCGウクライナ代表団は、新たに提示された要求は「前日達成された合意に著しく違反する」ものとみなしているという。

これに関し、クラウチュークTCGウクライナ代表は、「2020年9月9日付TCG合意履行に関して生じた緊急事態について、近々開催が提案されているTCG治安問題作業部会の臨時会合で議論されるまで、今日のシュミーでの会合を延期する」よう要請している。

同時に、大統領府関係者は、「テロ組織『DPR』『LPR』代表者は、JCCC(共同管理調整センター)の構成に2014年からいる。彼らの協議への参加は、ポロシェンコ(編集注:前大統領)により署名されたミンスク諸合意にて認められており、現在彼らはTCGにいる。ただし、彼らは法的な力を持っていない(編集注:武装集団代表者はロシア側によりTCG会合に毎回招待されているが、TCG会合での決定権は、ウクライナ、ロシア、OSCEにしかない)。ウクライナは、テロリストと対話はしていない。そのため、ウクライナ大統領は、ロシア連邦と直接対話しているのだ。なぜなら、協議テーブルにつけるのは、侵略国であるロシアのみだからだ。しかし、このポロシェンコ署名した『成果物』(編集注:ミンスク諸合意)なるものは、何かしらしないといけないのだ」とコメントした。

関係者はまた、2015年には、ノルマンディ・フォーマット(独仏宇露4国)首脳の協議の結果、「ミンスク両合意履行のための方策パッケージ」にテロリストのザハルチェンコ氏とプロトニツィキー氏(編集注:武装集団の首長)の署名が入ったことを喚起し、「ポロシェンコ氏は、現政権が行動しなければならなくなっているそれらの決定についてあえて忘れたふりをしており、彼は印象操作で社会を混乱させている。しかも、今回だけではない。現在大統領府は、この戦争を終わらせ、ウクライナの主権と領土一体性を維持するための賢明な法的解決法を模索している。しかし、前政権は、平和への道が極めて複雑になるようなことばかりしてきたのだ」と発言した。

これに先立ち、ウクライナ大統領府は、TCGが9日のビデオ会合にて、ドネツィク州のコンタクト・ライン沿いのシュミー町をOSCE代表者参加の上で、TCG関係者が「共同調査」をすることで合意したと発表していた。


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