ウクライナ国民は、大統領が国益を守れば、出自がユダヤ人だろうがイスラム教徒だろうが気にしない=大統領
ゼレンシキー大統領がイスラエルのエルサレム・ポスト紙へのインタビュー時に発言した。大統領府広報室が伝えた。
大統領は、「反ユダヤ主義は、ウクライナに居場所のない、毒だ。そして、その点につき、私たちは、多くの偽情報キャンペーンとぶつかってきた。私たちは、反ユダヤ主義的背景での暴力行為が見られた場合、その全てに対応している。同時に、(米国の)Pewリサーチセンターの2018年の世論調査によれば、ウクライナは東欧において、反ユダヤ主義の数値が最も低い国となっている。それは希望を与えるものだ。しかし、もちろん、常により多くのことを行うべきだし、私たちは、引き続き強く注意深くあり続けなければならないし、注意深くあり続ける」と発言した。
大統領はまた、自身はユダヤ系の出自であるが、ウクライナで反ユダヤ主義的発言の対象になったことは一度もなく、大統領選挙運動期間中も、大統領に選出されてからもそれはなかったと指摘した。
その上で、大統領は、「ウクライナ人は、自分たちの大統領が、ウクライナの民の利益を守っている間は、大統領がユダヤ人だろうが、キリスト教徒だろうが、イスラム教徒だろうが、気にしないのだ」と強調した。
大統領はその他、毎年チェルカーシ州ウーマニ市でイスラエルと米国をはじめ、世界中からの数万人の(ユダヤ教の)巡礼者を受け入れていると述べつつ、しかし今年は新型コロナウイルス感染(COVID-19)拡大を受け、世界各国が移動制限を設けていると指摘した。
大統領は、「私たちは、最善の条件でゲストを迎えるべく、あらゆることを行っている。残念ながら、今年はCOVID-19により、イスラエル側要請を受け、私たちは、ウクライナの安全と国民の保護のため、世界中からの訪問者のための厳しい政策を施行せざるを得なかった。私は、それにより巡礼者がにとって不快な結果をもたらしたことをとても残念に思っている。私たち皆、このおかしな時代にて、我慢と忍耐が必要なのだ。私たち皆、これまで一度もしなくてよかったような新しい行動手段に適合しているところなのだ」と発言した。
写真:大統領府