ベラルーシ調整評議会メンバー、7日のミンスク市内での自身らの拘束状況を説明

ベラルーシ調整評議会メンバー、7日のミンスク市内での自身らの拘束状況を説明

ウクルインフォルム
ベラルーシ野党勢力「調整評議会」のメンバーである、アントン・ロドネンコフ氏とイヴァン・クラフツォフ氏は、両者とも7日、正体不明の人物に何の説明もなく拘束されたと発言した。

8日、ロドネンコフ氏とクラフツォフ氏がキーウ市内のウクルインフォルムにおける記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ロドネンコフ氏は、「彼女(編集注:調整評議会幹部のマリヤ・コレスニコヴァ氏)の連絡が途絶えたのだ。その後、特別なアプリで彼女の電話が自宅にあることがわかった。私たちは、マリヤの家へ向かって、何が起こっているか確認することにした。私たちは、マンションの建物内に入り、彼女の部屋へと上っていった。そこ(部屋)には誰もいなかった。部屋を出たら、中庭と独立通りの間を思いもよらずバスが走ってきた。そして、最近ベラルーシであることだが、そこから正体不明の人々が出てきた。彼らは私たちをそのバスへ押し込んだ。そこから私たちの物語が始まったのだ」と発言した。

ロドネンコフ氏は、彼らはまず組織犯罪・汚職対策局へ連れて行かれたとし、「そこに私は40分ほどいた。私は執務室にいたが、何の説明もされなかった。その執務室の人々も、私がそこで何をしているかを知らなかった。40分後、私は手錠をかけられ、黒い袋を頭にかぶせられ、別の建物に連れて行かれた」と発言した。

同氏は、黒い袋を4時間にわたり頭にかぶせられたままだったとし、その間、何の質問も、状況の説明もなかったと説明した。その後、更に別の場所に連れて行かれ、そこで手錠と袋が外されたと述べた。「21時まで、何もなかった。私はただ執務室で座っていただけで、またもやそこにいる人は、なぜ私がそこにいるのか、私が何者なのか、私に何が起こるのか、知らなかった」と指摘した。

ロドネンコフ氏らは、その後ベラルーシ出国のために国境に連れて行かれたと述べている

なお、今回のロドネンコフ氏とクラフツォフ氏の記者会見開催に先立って、フェイスブック上で、正体不明の人物たちが偽の開催時間・場所に関する情報を拡散していた。実際の記者会見会場は、キーウ市ボフダナ・フメリニツィコホ通り8/16のウクルインフォルム通信の住所で、19時から予定されていたが、フェイスブック上には、アリャクサンドル・プツィラを名乗るユーザーが、20時から別の場所で両名の記者会見があるかのような情報を流していた。

これに先立ち、7日、野党勢力「調整評議会」メンバーのコレスニコヴァ氏らがミンスク市内で正体不明の人物により拉致されたとの目撃情報が伝えられていた。8日朝、ウクライナ国境警備庁は、ロドネンコフ氏とクラフツォフ氏の2名のみウクライナ国境検問地点に到着したことを伝えた。アントン・ヘラシチェンコ・ウクライナ内務次官は、両者は自発的にベラルーシを出国したのではなく、強制的に追放されたのだと説明していた。

同時に、ベラルーシ国境警備委員会は、ウクライナ・ベラルーシ国境地点にてコレスニコヴァ氏を拘束したと発表していた。

8日、アレクサンドル・ルカシェンコ・ベラルーシ大統領は、ロシアの記者に対して、コレスニコヴァ氏はあたかも親族に会うために「ウクライナへ逃亡したがっていた」などと発言していた。

なお、ベラルーシでは、8月9日に大統領選挙が実施され、その後、中央選挙管理委員会が14日に、最終開票結果として、現役大統領のアレクサンドル・ルカシェンコ候補の得票80.1%であり、有力視されていたスヴェトラナ・チハノフスカヤ候補の得票は10.1%だったと発表した。

これに対して、ベラルーシ市民が全国にて、中央選管の発表に疑問を提示して抗議を続けている。抗議者たちは、選挙結果は捏造されており、実際にはチハノフスカヤ候補がルカシェンコ候補に大差で勝利したと考えている。この抗議運動により、抗議者と治安機関の間で衝突が起き、多くの拘束者や死傷者が出ている。

チハノフスカヤ氏は25日、欧州議会外務委員会臨時会合におけるスピーチの際に「ベラルーシ人の要求は、公正で自由な選挙」だと説明している。


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