ウクライナ外務省、ロシアによるドンバス被占領地への自称「人道車列」送付に抗議
ウクルインフォルム
ウクライナ外務省は、ロシア連邦が自らの占領するドネツィク・ルハンシク両州一部地域に自称「人道車列」を違法に侵入させたことにつき、同国外務省に抗議の口上書を送付した。
27日、ウクライナ外務省広報室がコメントを発出した。
外務省は、ロシア連邦が、ロシア側の国境検問地点「ドネツク」と「マトヴェエフ・クルガン」、ならびに、ウクライナ側の閉鎖中の国境検問地点「イズヴァリネ」と「ウスペンカ」を通じて、ロシア連邦により占領されるウクライナ領ドネツィク・ルハンシク両州一部地域へいわゆる「人道車列」が持ち込まれたと説明した。そして、その際、ロシア側によりウクライナ側の国境警備隊員と税関職員による合法的な国境管理手続きはできなかったと書かれている。
コメントには、「これに鑑み、ロシア連邦外務省に対して、二国間協定や過去に合意された人道物資搬送のモダリティといった、自らの国際義務を一貫して遵守するよう要求する抗議の口上書を送付した。ウクライナ側はまた、今後はウクライナ国内法に従った手続きで、ウクライナ側がコントロールする国境検問地点を通じて搬送を行うよう要求している」と書かれている。
加えて外務省は、ウクライナ側は、侵略国による国際法違反の行動全てに対して、然るべく対応し続けると指摘した。