ウクライナ外務省、プーチン露大統領のクリミア入域に抗議
ウクルインフォルム
ウクライナ外務省は、ロシア連邦のプーチン大統領が一時的被占領下クリミア自治共和国・セヴァストーポリ市にウクライナの同意なく入域したことにつき、強い抗議を表明した。
27日、ウクライナ外務省が声明を発出した。
声明には、「ウクライナ外務省は、V.プーチン・ロシア連邦大統領による、またしてもウクライナの同意のない、一時的被占領下クリミア自治共和国・セヴァストーポリへの2020年8月27日から始まった訪問につき強い抗議を表明する」と書かれている。
外務省は、ウクライナは、今回の訪問を、これまでのロシア高官による被占領下クリミアへの入域と同様に、ウクライナの国家主権と領土一体性へのロシアによる著しい侵害とみなしていると指摘した。更には、同入域は、国連憲章、国連総会決議、ウクライナとロシアが締結国である二国間・多国間の諸協定といった国際法の一般原則と規範に対する、ロシアによるシニカルで示威的な無視であると指摘されている。
声明にはまた、ロシアの占領政権の道路建設は、その他の行為同様に、クリミア自治共和国とセヴァストーポリ市が国際的に認められた国境内のウクライナの領土の不可分の一部であるという、憲法で定められているステータスを変えることはできないと書かれている。
外務省は、ウクライナは、クリミアにおける違法行為に関与した個人・法人へのウクライナの制裁と国際社会の制裁を拡大すべく、引き続き作業を行なっていくと伝えた。
また、外務省は、今回のロシア連邦大統領のクリミア入域に関連し、ロシア外務省に対して抗議の口上書を送付したと発表した。
なお、8月27日、プーチン露大統領は、一時的被占領下クリミアを訪問し、道路の開通式に参加していた。