8月24日は独立記念日 ゼレンシキー大統領の演説

8月24日は独立記念日 ゼレンシキー大統領の演説

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ウクルインフォルム
ウクライナでは、8月24日、独立記念日が祝われている。同日、ゼレンシキー大統領は、ウクライナ国民に向けた演説を行なった。

ゼレンシキー大統領がキーウ(キエフ)市内のソフィア広場にて開催された独立記念記念式典に出席した際に演説した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、演説冒頭、一年前の独立記念日の自身の演説を喚起し、「1年前、私の朝はいつも、ウクライナ参謀本部からのSMSメッセージで始まると述べた。前日の前線での死傷者数に関するSMSだ。数はいつも異なるが、『負傷者0、死傷者0』というメッセージだけが朝を心地よいものにする。今日は、私とウクライナ全体にとって、29回目の連続して続く良い朝である。私たちの前には確かに多くの新しい挑戦がある。しかし、今日は、ウクライナ東部で私たちの間に戦闘による損耗のない、29日目の日なのだ」と強調した。

大統領は、自身が東部を訪れた時、地元住民に、「静寂(編集注:停戦の意)についてのニュースを聞いたかと尋ねたら、「私たちはニュースは聞いていないが、静寂は感じている」との返事を受けたことを明かした。

その上で大統領は、「今日は、停戦29日目であり、独立29周年だ。私たちは、神に一つだけ頼みごとをしよう。静寂の日々が、何か月、何年、何世紀、何千年も続きますようにと。ウクライナの大地に平和、安寧、繁栄を!」と強調した。

大統領は、ドンバスとクリミアについては、「残念ながら、私たちの家族のテーブルには、ドネツィク、ルハンシク、クリミアがいない。私たちは、彼らが戻ってくる日が来るよう、あらゆることを行なっている」と述べた。

大統領はまた、ウクライナが欧州にて領土の大きさでのみ一番となるのではなく、「人の幸せ」で一番になって欲しいと思うとし、「国民の生活と健康が最高の価値である国で欲しい。大統領選挙で誰が誰に投票したかが価値となるのではなく。だからこそ、私たちは、一人一人のウクライナ人のために闘っており、人々を取り戻そうとしているのだ」と発言した。

加えて大統領は、国民に対して、対立することなく、団結するよう呼びかけた。大統領は、「私は、どのような母親も、自分の子どもが喧嘩をすることは望まないと思っている。子どもたちは、誰がより強く、誰がより正しくウクライナを愛しているかについて競うことは、もうやめるべきないだろうか? ウクライナが夢見ているのは、私たちが一つになり、一致団結することである」と強調した。

その上で大統領は、言語、宗教、民族を問わず、ウクライナ国民は皆、兄弟姉妹であり、ウクライナの子どもであるとし、誰かが兄弟喧嘩を焚きつけようとするのを許すべきではないと指摘した。大統領は、「隣人も、国内の他者も(兄弟喧嘩の焚きつけを許してはならない)。29歳の私たちの母、ウクライナを盗もうとしてきた者もだ。彼らは、ウクライナを決して祖国だと思ってこなかった者たちだ」と強調した。

またゼレンシキー大統領は、独立記念日の式典で軍事パレードを開催しないことにつき、「今日、退役兵、志願兵、ボランティアの人々皆に、心から感謝を伝え、彼らがフレシチャーティク通りを行進する際、頭を下げることができる。ただ、私たちの軍事兵器は、今日、東部にある。私は、そうであるべきだと確信している。なぜなら、戦車、装甲輸送車、航空機は、キーウ市民やゲストのためのアトラクションではないからだ。人々が手に武器を持ち、自らの主権を防衛する国においては、兵器は平和なキーウにあるべきでなく、それが必要とされる前線にあるべきだ。私たちが軍に敬意を払うのであれば、そうであるべきだ」と発言した。

同時に、大統領は、キーウでの軍事パレードは、ウクライナが全ての領土を取り返し、平和が訪れたら必ず開催するとし、それは「ウクライナの勝利のパレード」となると発言した。大統領は、「私たちが全ての人々と土地を取り返した時、私たちの大地に安定した平和が訪れた時、私たちは、全ての軍と機器で大きなパレードを行う。それが終わった後に誰にもウクライナの平和を揺るがそう、自由と独立を奪おうなどという考えが浮かばないようなパレードをだ」と強調した。

式典では、大統領の演説が終わった後、ウクライナの様々な年代の人気歌謡曲を有名歌手たちが歌うパフォーマンスを見せた。

8月24日、ウクライナでは独立記念日が祝われている。この祝日は、1991年8月24日にウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国最高会議が「ウクライナ独立宣言」を採択したことに由来して制定されたもの。

写真:ヘンナジー・ミンチェンコ/ウクルインフォルム


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