ゼレンシキー、記者車両放火事件につき「政権を批判する者が脅迫を受けることは看過しない」
ウクルインフォルム
ゼレンシキー大統領は、17日未明に発生した汚職犯罪調査を行う記者の自家用車が放火を受けた事件に関し、自身も2014年に車両を放火されたことを喚起しつつ、「政権への批判によって迫害や脅迫が行われることは、絶対に看過しない」と発言した。
ゼレンシキー大統領が自身のフェイスブック・アカウントに書き込んだ。
大統領は、「2014年12月、ウクライナ宮殿の近くにて、不明の人物が私の車を燃やした。警察が犯罪者を見つけ拘束するまで2か月かかった。私は、今回も治安機関職員が、番組『スキーム』の車を燃やした犯罪者を最大限迅速に見つけ、責任を負わせることを期待している」と強調した。
大統領は、各人の自身への支持・不支持とは無関係に、国家元首として一人一人の国民の権利を守っていくと述べた。
また大統領は、表現の自由はあらゆる民主的国家の基盤であり、記者活動が迫害の根拠になることがあってはならないと指摘した。
その上で、自身が大統領になる前にコメディアンとして活動していた頃の作品が、当時の政権への激しい批判を含んでいたことを指摘しつつ、それにより何度も活動チームに問題が起きていたことを喚起しつつ、具体的に、「君たち、冗談が過ぎるな」とほのめかすような脅迫を受けたり、盗聴や追跡をされたり、実際に破壊行為があったり、コンサート開催や撮影が禁止されたりしたと説明した。
大統領は、「私はそれら全てを経験しており、それがどのようなものか知っている。私は、自分が大統領である間、政権批判によって迫害や脅迫を受けるということは絶対に看過しない」と強調した。
これに先立ち、17日、汚職犯罪の調査報道「スキーム」の撮影班運転手の自家用車が何者かに放火されたことが伝えられていた。
写真:大統領府