ルカシェンコ・ベラルーシ大統領、拘束傭兵につきウクライナと協力の準備があると発言
ウクルインフォルム
ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、同国治安機関がミンスク近郊で拘束したロシアの民間軍事会社「ワグナー」の傭兵につき、ウクライナと協力する準備があると発言した。
5日、ベラルーシ大統領府広報室が公表した。
発表には、「ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、ベラルーシにて拘束された戦闘員についての問題を提起した。大統領は、これら人物がドンバスでの戦闘行為に参加していたとし、ウクライナの検察がこれら事実についての捜査を行っていると報告した。アレクサンドル・ルカシェンコ大統領はこれに対して、治安機関は本件につき、ロシアやウクライナと署名している国際協定の枠内で協力すると発言した」と書かれている。
その他、発表には、ベラルーシ・ウクライナ間国境のコントロール強化と両国国境警備機関間の連携活性化についても協議されたと伝えられた。
なお、これに先立ち、ウクライナ大統領府もウクライナ・ベラルーシ両国大統領の電話会談の結果を発表していた。
同発表によれば、両国大統領は、7月末にベラルーシ領にて民間軍事会社「ワグナー」に属する人物が拘束されたことに関係する問題を詳細に協議しており、とりわけウクライナ領にてテロ活動を行なっていた疑いのある人物をウクライナへ引き渡すという文脈において、両国の関連当局の今後の効果的連携が重要だと指摘している。
その際、ゼレンシキー大統領は、ウクライナ東部ドンバス地方にて違法集団の行為に関与した人物は刑罰を免れないとの確信を表明し、「ウクライナ領でのテロ活動を行った容疑のある者が全員、刑事責任追求のために、現行国際法に従って私たちに引き渡されることを期待している」と発言している。