地域別の適合防疫措置開始:ゼレンシキー大統領、政府に国民への明確な説明を要求
ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、8月3日から発効する、新型コロナウイルス感染(COVID-19)状況に応じて、各地域に異なる防疫措置を施行する「適合防疫措置」につき、国民に明確な説明をするよう政府に要求した。
3日、新型コロナウイルス感染拡散防止定例会議の際に大統領が発言した。大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、デニス・シュミハリ首相は、COVID-19拡散指数が10万人中82.8まで増加したことを伝え、ザカルパッチャ州では病床使用率が約69%となっており、キーウ(キエフ)市、イヴァノ=フランキウシク州、リヴィウ州、リウネ州、チェルニウツィー州でも40%以上となっていると報告した。
これに対して、ゼレンシキー大統領は、適合防疫措置の施行にあたり、どのような基準で各地域を4つに色分けしたのか、そもそもなぜ適合防疫措置が必要なのかということを明確に説明するよう政府に要求したとのこと。
これに先立ち、7月22日、閣僚会議(内閣)は、8月31日にまで適合防疫措置を延長する決定を採択し、COVID-19の拡散状況に応じて、各地を緑、黄、オレンジ、赤の4色に分類して、この分類によって異なる防疫措置を施行することを発表していた。
7月31日、関連当局がCOVID-19拡散状況に応じた地域の色分けを発表。この分類では、ルーツィク市、テルノーピリ市、チェルニウツィー州キツマンシキー地区が、拡散状況の危険水準を意味する「赤」に分類されていた。
しかし、この決定に対し、テルノーピリ市地方自治体は、中央当局の決定を履行しないことを決定したと発表している。
写真:大統領府