ゼレンシキー大統領、ルーツィクのバスジャック犯とのやりとりを説明

ゼレンシキー大統領、ルーツィクのバスジャック犯とのやりとりを説明

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ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、21日の西部ルーツィク市でのバスのハイジャック事件の解決後、事件解決に向けて行われた自身と犯人の対話について説明した。

大統領府がゼレンシキー大統領の発言動画を公開した。

大統領は、「まず彼(犯人)の要求と、彼の正常の度合いを評価しなければならなかった。並行して、私たちはスイス大統領との協議も行なっていた。数回中断した。彼女(スイス大統領)は全て理解してくれた。私たちは、出来事全てをコントロールしたいと思っていた。なぜなら、要求が、何のためにそれが起きたのかがあまり理解できておらず、それを理解しなければならなかった。その後、爆発物設置はバスだけでなく、ルーツィク市内の複数個所だという情報が現れた」と発言した。

大統領は、犯人のマクシム・プロホイ(本名クリヴォシュ)氏と9時間にわたり、カウンセラーと協議担当者が話をしていたと伝えた。

大統領は、襲撃はうまくいくだろうとの確信はあったが、「しかし、人が死ぬ危険は常に」あるものだとし、そのために自身が犯人と電話で話すことを決めたのだと述べた。

犯人とのやり取りにつき、ゼレンシキー大統領は、「私たちは7~10分話した。私たちは、彼が最初に行動することで合意した。彼が数名を解放することにだ。私は彼に、負傷した者、妊婦、子どもを解放するよう頼んだ。彼は、負傷者はいない、負傷者がいるといったのは嘘だ、と述べた。それで、彼が3名を解放し、その後私が動画を撮るすることで合意した(編集注:同日21時頃、ゼレンシキー大統領は、犯人の要求にしたがい、「皆、2005年の映画『アースリングス』を見るように」とのみ述べる数秒間の動画を公開している。同動画は犯人拘束後削除された)。動画がソーシャルメディアに掲載された後、彼がその30分後に全員を解放することになっていた。大体そのように進んだ。30~40分経ち、彼は人質を解放した。私には、それら全てが当然のことだった。私にとっては当然の行動であった。もし私たちが襲撃以外に何かができるとすれば、私たちが誰の命も危機にさらさないことができるのであれば…、私はこのような原則で生きてきたし、生きているし、今後もそのように生きていく。だから結果があるのだ。その結果、皆生きている。私たちは、結果のために闘っているのではない。命のために闘っているのだ。私にとっては、それが最重要の価値である」と強調した。

これに先立ち、21日朝、西部ルーツィク市にて、武装した身元不明の人物がバスを乗っ取り、乗客ら約20名が人質となったことが発表されていた。同日夜、内務省は、治安機関がバスを襲撃し、立てこもっていた男性を拘束、人質は全員解放したと発表していた。

写真:大統領府


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