シェレメート記者殺害4年 ゼレンシキー大統領「この犯罪はウクライナの恥」
ウクルインフォルム
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は20日、著名記者であったパウロ・シェレメート氏の殺害から4年経過に合わせ、同氏殺害の実行者、計画者、発注者を見つけることは国の義務であるとするメッセージを発出した。
ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントに書き込んだ。
大統領は、「国と治安機関の義務は、ウクライナ人と文明的世界が裁判でパウロ・シェレメート氏の真の殺害者を目にするために、全てのことを行うことだ。それから、この犯罪の計画者と発注者もだ。真実を見つけることがどんなに困難であっても、努力と時間がどんなに必要であろうともだ」と書き込んだ。
大統領は、シェレメート氏はベラルーシ、ロシア、ウクライナにて民主主義、権利、表現の自由といった価値を守っていたとし、特に、市民による自由な考えと表現の権利を守ってきたのだと指摘した。
加えて大統領は、シェレメート氏から自由を奪うことはできなかったために、殺害発注者が彼の命を奪うことを決めたのだと述べ、「その残虐な殺人は、全ての独立したメディアと記者にとっての損失である。この犯罪は、ウクライナにとっての恥である」と強調した。
その上で、大統領は、シェレメート氏殺害事件はウクライナ社会の大きな注意を集めており、明確な回答と否定し得ない決定的な証拠を必要としていると指摘した。
2016年7月20日、キーウ市内にて、車両に設置された爆発物の爆破により、車内にいた記者パウロ・シェレメート氏が死亡した。
2019年12月12日、アルセン・アヴァコウ内務相は、シェレメート氏殺害事件の容疑者を拘束したと発表した。
捜査班は、医師・ボランティアのユリヤ・クジメンコ氏、空挺大隊看護師のヤナ・ドゥハリ氏、反テロ作戦退役兵のアンドリー・アントネンコ氏に容疑を伝達している。クジメンコ氏とアントネンコ氏は、現在、拘置所にて拘束されている。