マレーシア、MH17裁判を政治化しないよう呼びかけ
ウクルインフォルム
マレーシア政府は、2014年にドネツィク上空におけるマレーシア航空MH17便撃墜事件の裁判を政治化しないよう各国に呼びかけている。
17日、ウィー・カーシオン(Wee Ka Siong)マレーシア・インフラ相がフェイスブック・アカウントにて声明を掲載した。
声明には、「その捜査と裁判審理が、いずれかのサイドや何らかの国からの政治的圧力の影響にて止まることを許してはならない」と書かれている。
カーシオン大臣は、この非人間的犯罪の罪人の責任追及における丹念かつ徹底した法的プロセスのみが、被害者追悼と近しい親族への哀悼となり得るのだと指摘した。
また、大臣は、マレーシアは遺族のための補償追及を続けると強調している。
マレーシア航空機撃墜事件とは、2014年7月17日、アムステルダムからクアラルンプールへ向かっていたマレーシア航空機MH17がウクライナ東部ドンバス地方上空で武装集団により撃墜され、乗客・乗員合計298名全員が死亡した事件をいう。
2018年5月24日には、JITは、MH17を撃墜したロシアのミサイルの破片を公開しつつ、ミサイルがロシアのクルスクを拠点とするロシア軍第53対空ミサイル旅団に属するものであることが判明したと発表した。
なお、2019年6月、マレーシア航空機MH17撃墜事件の捜査を行う国際共同捜査チーム(JIT)は、同撃墜に関与した容疑者4名を公表している。
2020年3月から、オランダのスキポール裁判コンプレクスにて、MH17機撃墜事件の公判が始まっている。