ウクライナはセルビア内政事項に干渉していない=大使館
関連声明が在セルビア・ウクライナ大使館ウェブサイトに掲載された。
声明には、「在セルビア・ウクライナ大使館は、ウクライナはセルビア共和国の内政状況に一切干渉していないことを、もう一度公式に発表する。同時に、大使館は、ウクライナ内政事項への干渉の試み、特に、ヴォジュドヴァツ区長を含む、外国要人による、ウクライナ国民による意識的な欧州選択に対する公の場での否定的評価が行われることは看過できないと考えている」と書かれている。
大使館は、ヴォジュドヴァツ区長のアレクサンドル・サビッチ氏がセルビアにて現在起きている抗議に関して、否定的な文脈で「ウクライナ的シナリオ」などと発言したことを喚起した。
大使館は、「私たちは、アレクサンドル・サビッチ氏に対し、彼が侮辱的に『ウクライナ的シナリオ』と呼んだものが、汚職にまみれた権威主義的政府に対するウクライナ国民の権利を求めた闘いであったことを喚起する光栄を有す。それは、ウクライナ国民の大半による欧州選択であり、そのために大きな代償が支払われている。この選択に対するいかなる評価も、それが肯定的であれ、否定的であれ、それを下すのは、外国の政治家ではなく、ウクライナ国民であるべきだ」と主張した。
大使館は、セルビアの欧州連合(EU)加盟を追及する政治勢力の幹部から、ウクライナの欧州的選択に対する批判的発言が聞かれたことに驚いていると指摘した。
これに先立ち、在セルビア・ウクライナ大使館は、セルビア首都ベオグラードにおける抗議にウクライナや同国国民が関与しているとする情報を否定していた。複数のセルビア報道機関が「ウクライナからの傭兵」が抗議に参加しているなどと報じていた。
現在セルビアでは、ブチッチ大統領が新型コロナウイルス感染対策として厳格な防疫方策を再導入する計画を発表したことに端を発し、反政府抗議が続いており、治安機関との衝突も発生している。