ウクライナはOSCE平和維持部隊の展開可能性も検討している=副首相

ウクライナはOSCE平和維持部隊の展開可能性も検討している=副首相

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欧州安保協力機構(OSCE)平和維持部隊は、これまで一度も派遣されたことがないが、ウクライナの現状ではそのような非標準的決定も検討すべきである。

三者コンタクト・グループ・ウクライナ第一副代表であるオレクシー・レズニコウ副首相兼一時的被占領地再統合問題相がグラフコム通信へのインタビュー時に発言した

レズニコウ副首相は、「OSCE平和維持部隊の展開可能性は、同機構の活動を定める文書によって規定されているが、実際には一度も展開されたことはない。しかしながら、世界は変わったのであり、私たちは新たな情勢の中を生きており、ハイブリッド戦争が展開される状況にある。世界は、コロナウイルスによっても、ロシア連邦による侵略開始によっても変化しており、それは2014年時点では誰も予期していなかったことなのだ。そのため、これまで一度も行われたことのない、新しい、非標準的決定の模索を考えることを恐れるべきではない」と発言した。

レズニコウ副首相は、国連の平和維持軍の展開という案は、OSCE平和維持部隊よりもよく知られており、展開も行われてきたと指摘した。

また、副首相は、「平和創設」ミッションと「平和維持」ミッションの二つの案があり得るとも述べた。副首相は、「平和創設」とは本質的に武力を伴う行為であり、ウクライナでの実現可能性は非常に小さいが、「平和維持」なら国連安保理が同意した場合には実現可能性は十分にあると述べた。実現する場合は、まず評価ミッションが派遣され、その後最終的な決定が下されることになると指摘した。

続けて、OSCE平和維持部隊について、レズニコウ副首相は、OSCE部隊への参加国を決めるのはOSCEが決めることだとしつつ、「そこで、私たちがOSCEを完全に信じるのかどうか、を問わなければならない。信じないのであれば、私たちはどのような国際機関を信用するのであろうか? 他の機関はない。そのため、恐れてはならないのであり、非標準的決定を模索すべきである。そうでなければ、現状の閉鎖的状況から私たちは抜け出せないのである」と発言した。

副首相は、OSCEにはウクライナ、ロシア、米国や欧州全ての国が加盟していることを喚起しつつ、「私がミンスク・プロセスで出会うOSCE代表団団員の中には、ロシア人もウクライナ人も見たことはない。ウクライナ領でのロシア連邦の参加する軍事武力紛争地域(の協議)において、それ(編集注:ロシア人やウクライナ人がOSCEの代表者として協議に参加するというの)は、論理的ではないだろう」と指摘した。


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