クリミア問題代表「ロシアはクリミアの人口構成を変えている」
ウクルインフォルム
アントン・コリネヴィチ・クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表は、ロシア連邦は占領するクリミアにて植民地的政策を取っており、現地の人口構成を変更していると報告した。
18日、コリネヴィチ代表が、ビデオ会議「被占領下クリミア:脱占領への道」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
コリネヴィチ代表は、「私たちにとって、現時点の最大の問題の一つが、クリミアの新たな植民地化である」と発言した。
同代表は、ロシアがクリミア半島の人口構成とアイデンティティを変えているとし、占領政権が今後の占領にとって脅威となると思われる人物はクリミアから追放されていると指摘し、追放されているのは、主にクリミア・タタール系、ウクライナ系の住民であり、記者や活動家などだと説明した。同時に、クリミアに残る人々に対しては、ロシアは強制的な身分証明書付与を続けており、また2万2000人の若いクリミア住民が強制的にロシア軍に動員されたことを伝えた。
また、同代表は、クリミアには、約30万人のロシア人が移住していると述べ、彼らは主にロシア軍人とその家族、治安機関職員やその幹部などであり、それにより住民の間の占領政権への忠誠を高めているのだと指摘した。
コリネヴィチ代表は、ウクライナ政権にとって重要なことはクリミア脱占領・住民再統合戦略をできるだけ早い段階に完成させることだと強調し、「人々に、ウクライナ政権が彼らの面倒を見ているということを示さねばならない」と発言した。
同代表は、6月18日に欧州連合(EU)がクリミア関連の対露制裁を延長したことにつき、謝意を伝えた。